2012年 100km Walk
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◆川端 茜美(一般参加・ゼッケン:1)
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晴れの国 おかやま 24時間・100キロ歩行レポート 2012年5月14日
「私の100キロ」
サポーターの皆様、応援してくださった皆様、そして、チャレンジャーの皆様、先日はお疲れさまでした。
私はこの100kmを通して、弱い自分も受け入れてさらなる成長を目指す人になりたいと思い参加しました。

いつかの練習会から帰る途中、尚志くん(9期高田さん)に「目標と目的は違う。」という話をされたのがずっと頭から離れなくて、私はどういう目標を持って100kmに挑戦するのか、その先にある目的は何なのか、考え事をするときはそればかり考えていました。
私の目標は「元気に100km」でした。
最初の10kmは、たくさんの方から「宣誓よかったよ」と言ってもらい、たくさんの方と話をしました。
私は最初から30kmまでが辛かったです。肉体的疲労というわけではなく、前に挑戦した人たちがCPを通過した時の時間が書いてある紙を持っていったのですが、時間を気にしすぎて精神的に負担になりました。
19kmのCPでは、母と姉と姪が応援に来てくれて、そこで少し気持ちが軽くなりました。
上り坂下り坂を繰り返し40kmCPの備前体育館では、尚志君と能登先生がいました。
痛みとかどう?と聞かれましたが、その時はまだ痛みはありませんでした。これも練習会のおかげだなと、ひとりで嬉しくなっていました。
49kmCPの伊里漁協での炊き出しはとても美味しく、卵に書かれた「志を失うな。人間逆境の中でこそ成長する。」という文には、よし!と気持ちを引き締められました。
70kmCPリバーサイドまでは閑谷学校へ向かう長い上り坂がありましたが、特に痛みもなく、思っていたよりスイスイ歩けました。途中寄ったコンビニでは「テレビ見たわよ。頑張ってね!」と声をかけられたりもしました。
そしてリバーサイドでは20分ほどの長めの休憩をとりました。
今考えると、ここで休憩したのがいけなかったのだと思います。足の痛みに気づき始め、時には激痛が走り、膝の裏は伸ばす途中で筋がピンッと張ったようになって、まっすぐ伸ばせなくなっていました。
そんなときにキリンビールの登場です。あまり気にしないようにしていたつもりだったのですが、空を仰ぐたびに目に入ってくるキリンビールに心が折れるかと思いました。でも、「志を失うな。」という卵の事や、宣誓のことを思い出して、「なんで時々キリンオレンジなんだー!」と半ばやけくそのような感じで走りました。
そして80kmを通過して、夜が明けて空が白くなってきた頃、85kmくらいのところに井上さんがいました。
「ここから伴歩つけるから」と言われ、ついてくれたのが金関くんでした。
金関君とは歩いている間色々な事を話しました。話している途中途中で、「あの橋の向こうが90kmCP」とか、「休みたい時に休んでいいから」など、とても気遣ってもらいました。嬉しかったです。
90kmCPに着くとたくさんのサポーターの方がいました。「お疲れ様。あとちょっとだ」と励ましてもらい。塩飴を食べて少し元気が出ました。井上さんに「行こう。」と言われてまた歩き出したときに「あと10kmで4時間も余裕があるのは前半に頑張ったからだ。後のペース配分は彼が知っているから彼を信じて頑張れ」と言われて、元気が出ました。「よし、あと10km」今思うと1番楽しいあと10kmでした。
歩き出して坂があるたびに鬼畜だと思いました。最後の10kmで何回も「しんどい」と言いました。金関君は「俺もそうだった」と言って、自分が挑戦した時の話をしてくれました。話しているときは動かしづらかったけど痛みをあまり感じずにいられました。
その後も何回もしんどいと思ったけれど「でもあと10km」という思いの方が強くて、殆ど足を止めることなく岡山郵便局までたどり着きました。
あとゴールまで一直線となる手前の曲がり角には尚志君がいました。
橋の上を歩いていると、これまで歩いてきた99kmの中で考えていたことや、他のチャレンジャーの方たちと話したことが一気に思い出されて、頭の中がぐちゃぐちゃしました。
姪が走って寄ってきて嬉しさがこみ上げてきました。母からは「よくやったね」といって頭を撫でてもらいました。鼻がツンとして涙が出そうでしたが、こらえました。
ゴールテープを切ったときにはなんとも言えぬ達成感がぶわーっとこみ上げてきました。
たくさんの方が「お疲れ様」「おめでとう」「おかえり」と迎えてくれて本当に嬉しかったです。事務局長さんにも「よくやった」と言っていただきました。
私は100kmを歩いて、本当にたくさんの方に支えられました。サポーターの方々やチャレンジャーの方々、時には道行く人にも。そして家族に。皆さんにとても感謝しています。
とても良い経験をさせていただきました。一生忘れられない100kmです。
閉会式が終わったあとに母から「夜中とかに弱音の電話が来るかと思ってたよ。リタイアしようとか考えなかった?」と聞かれて考えてみると、そういえばリタイアのリの字も出てこなかったな。と少し自分が誇らしく思えました。
目標の元気に100kmはどうだったかなと考えると所々ダメだったかな、と思います。
ダメだったところは、日常生活で達成していくことにします。
これからは自分に自信をもって頑張ります。
本当にありがとうございました。お疲れさまでした。
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