2012年 100km Walk

 
◆行本 憲輔(一般参加・ゼッケン:110)

晴れの国 おかやま 24時間・100キロ歩行レポート             2012年5月6日
『敗軍の将 感謝を語る』 



 「敗軍の将、兵を語らず」といいます。敗因は「準備不足」の一語に尽きます。
そこそこの努力に対して「それなりの天命」が下ったものと、甘受せざるを得ません。
そういえば努力の人、王さんもいっています。「報われないとしたら、それはまだ努力とはいえない。」と。
 改めてこの言葉をかみしめながら次回に向けて、準備をしていきたいと思います。

 ところで、私のことはさておき皆様本当にご苦労様でした。
 チャレンジャーの方はもちろんのことですが、サポーターの方ホントにありがとうございました。
 ゴールデンウィークの真ん中で、家族連れでどこかに遊びに行ったり、恋人同士楽しい連休を過ごしたかった人もおられたのではないかと思いますが、この企画の成功を願っての夜を徹しての親身なサポート、ホントに頭の下がる思いでいっぱいでした。
 特に始めて歩くコースを、道に迷うこともなく100kmも歩くことができるなど、まさに奇跡に近い出来事です。
 事前の綿密な調査と、適切な誘導ポイントの設定がこれを実現させたものでしょう。
 「最近の若い者はナットラン」という場面もしばしば見る昨今ですが、皆様の献身的なサポートの姿を見て、「日本もまだまだ捨てたものではない、こういう若者がいる限りは安心だ」とほっとする気持ちです。
 昨年の「東日本大震災」の後、「日本人の絆」という言葉が、盛んに言われましたが、皆さんのあの「献身的なサポート」こそが「絆」を生み出す最大のエネルギーだと感じます。
 これからも、いまの気持ちを忘れることなく、いろんなことにチャレンジしていってください。

 さて私は今回のチャレンジでは、当初の目的は達成できませんでしたが、しかし実にいい経験をさせてもらいました。感謝の気持ちでいっぱいです。
 なんと言っても、この企画に参加しようと思ってから、日常の「車に頼る生活」が大いに改善されたことでした。
 今まではちょっとしたことで当然のように車に乗っていましたが、今は何かにつけて歩いていこう、という生活態度になっています。
 ちょっとオーバーに言えば、資源の節約になりますし、何しろ健康に良い。医療費の削減にもつながってきます。
 しかも体が軽くなっただけでなく、考え方も何かにつけて、前向きになってきたように感じられます。
 まさに、「何でも見てやろう、何でもやってやろう」と、ずいぶん変わってきた感じがします。

 明治維新の志士の皆さんはまさに「東奔西走」日本国中を走り回っていました。
 ま、あの時代は車がないのですから、当然といえば当然ですが、坂本龍馬をはじめホントによく歩いています。
 その走り回るエネルギーが、日本を改革し、日本をなんとかしようというエネルギーに変わっていったのではないかとすら感じられます。
 「考え込んでいても活路は開けない。立ち止まらずに、動き続けることだ。」といわれます。
 お若い皆さんも、この動き回るエネルギーを仕事に生かして更なる発展を目指して欲しいものです。

 私も今回の失敗にめげることなく、諦めないでさらに動き回ることによって、次回での挽回を目指します。
 『私たちは成功者には特別の才能や幸運があると思いがちだ。でも、もし、彼らに特別の才能があるとしたら、
 それは、諦めないで続ける才能だけだ。
 さあ、歩き続けよう。ときに、あなたの隣を、あなたより遅くスタートした人が、すいすいと駆け抜けて行くかもしれない。気にすることはない。とにかく続けよう。絶対に、諦めないで。』
 
   スティービー・クレオ・ダービック

 最後になりましたが、小山事務局長、西原幹事始めスタッフの皆様方本当にありがとうございました。
この企画を事故なく続けていくことは、なかなか至難の技だとは思いますが、これからも「日本を背負う心身ともにたくましい若者を育てるため」に、万難を排して続けていってくださるようお願い申し上げます。
 来年もよろしくお願いいたします。