2012年 100km Walk
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◆藤田 英生(一般参加・ゼッケン:120)
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晴れの国 おかやま 24時間・100キロ歩行レポート 2012年5月18日
「晴れの国おかやま 24時間・100キロ歩行レポート」
[参加理由]
1月22日だったと思います。百間川マラソンの参加申込書を入手しようとスポーツ店を訪れたところ、『参加者募集 さぁ、二十四時間以内に100キロを歩いてみませんか!!』の文字に目が留まりました。募集締切まで数日あったので、パンフレットを持ち帰り、夜間歩行に参加経験のある会社の同僚を誘って申し込みました。100kmという距離を歩いてみたい。非日常を体験したいというのが一番の理由でした。
[準備]
申し込み後、全く歩行練習をすることもなく3月25日の下見会に参加しましたが、車で移動しても長いと感じる距離を自分の脚で歩き通すことがいかに大変なことか改めて実感し、準備を始めました。靴は迷った末にヨネックスのウォーキングシューズを購入しましたが、27km歩いた際に両足の小指の爪が黒く変色したため、この靴では100km歩くのは無理と判断し、何足か持っているランニングシューズの中で最も重くてクッション性のあるアシックスのシューズに替えました。練習会には参加せず、個人で週に2,3回程度練習し、4月の1ヶ月間で約140km歩きました。長距離練習は週末に3度行いましたが、46km歩いた際には途中で両足の踵の内側に大きな水ぶくれができ、このままでは100km完歩は無理と思いました。4月末の最後の練習では同じシューズを履いて前回水ぶくれができた箇所にテーピングして30km歩きましたが、足は何ともなかったのでテーピングで何とかなると考えました。本番ではテーピングが役に立たず痛い目に遭いましたが。
[本番]
目標は完歩は当然として、公言はしませんでしたが自分の中では20時間以内つまり午前6時までにゴールすることを目標としました。スタート後、最初のうちは周りにたくさんの人がいてなかなか自分のペースで歩くことができませんでしたが、百間川の土手からは自分のペースで歩けるようになりました。
30km過ぎまでは順調でしたが、鶴海から備前の体育館に向かう登り坂で足の痛み(練習で水ぶくれができたときと同じ感覚)を感じ、また4人の方にごぼう抜きされたこともあって少し意気消沈しました。体育館に着いてトイレ休憩の後、シートの上でソックスを脱ぎ足の状態を確認すると練習で水ぶくれができた箇所(テーピングの下)に恐れていた大きな水ぶくれができていました。指でつまんで潰し、テーピングをやり替えて再スタートしました。
最初のうちは痛みでぎこちない歩き方となり、この状態であと60km歩けるのかと不安になりましたが、しばらく歩いていると痛みは気にならなくなり、また歩行速度も時速6kmまで回復しました。
伊里漁協では水餃子とおにぎりを頂き、メッセージ付のゆで卵も頂いて、夜間用の装備をして気分を新たに再スタートしました。自分が全体のどのあたりに位置しているのか全く把握できていませんでしたが、閑谷学校CPで28番目と教えてもらい思っていたよりも上位であったため元気が出ました。その後、脚の疲れ、足の痛みと闘いながら一歩一歩前進し、妻からの携帯メールに返信したりしているうちに時間が経過し、気が付けば90kmのCPに到達、あと10kmとなり、目標達成が見えてきました。1時間以上も前後に誰の姿も見えない一人旅の状態が続いていましたが、法界院 を過ぎたところの信号待ちで前を歩いていた方に追い付き、声をかけたところ、小豆島100kmを10年連続で完歩されている方と分かり、残り3kmをその方と話をしながら歩き一緒にゴールしました。
目標時間内で完歩できたという満足感はありましたが、これで足の痛みから解放される。もう歩かなくて済むという安堵感が勝っていました。仮眠後、明るくなってからソックスを脱いで確認すると、足の裏は想像以上に酷いことになっていました。自分の足に合う靴の選定が完歩を成功に導く最重要ポイントであることは最初から分かっていましたが、今回、完歩こそ果たせたものの靴の選定については失敗しました。
今回、自分の力だけで完歩できたかというと一人では到底100km歩き通すことは不可能であったと思います。岡山政経塾の方々の入念な準備、サポーターの方々のサポート、応援があってこその完歩だと強く感じました。ありがとうございました。
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