2012年 100km Walk
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◆板野 智之(一般参加・ゼッケン:122)
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晴れの国 おかやま 24時間・100キロ歩行レポート 2012年5月17日
「100km歩行を経験して」
私は高校までは野球ひとすじで、甲子園出場という目標に向かって努力してきました。
高校を卒業し、社会人となってから会社と家との往復という繰り返しの生活の中で、いつの間にか自分の目標を見失い、自分は何がしたいのかわからなくなっていました。
今回100km歩行に挑戦する事によって、これからの人生の目標や自分自身への課題を見つけるよい機会になればと思い、参加することにしました。
100km歩行の前日までは「何とか完歩できるだろう」とか「どんな自分に出会えるのか楽しみだ」という楽観的な考えでいました。
スタートしてからも40〜50km地点くらいまでは余裕があり、「このまま完歩できる」という軽い気持ちでした。
「足は大丈夫ですか?」「完歩目指して頑張りましょう」と他の参加者の方々へ声を掛けることができていました。
しかし60km地点を過ぎた頃から疲れや足の痛みも出始め、歩く事が辛くなり「面倒くさい」「リタイアしようか」という考えが出てきました。
また他の参加者の方々への声掛けもできなくなっている自分がいました。
調子が良い時にはできていた事が、調子が悪くなると全くできなくなり「自分の事しか考えられず、他人に八つ当たりをする」という新しい自分を発見しました。
70km・80km地点のチェックポイントには同僚や友人が応援に来てくれていて励ましてくれたり、マッサージをしてくれたりしました。
この時、心が折れそうになっていた私に「自分にはたくさんの支えてくれる人がいるんだ。この人達の為にも完歩しよう」という強い意志が出てきました。
残り20kmは「ゴールまで一歩ずつ、とにかく前へ進むぞ」という強い気持ちだけで歩いていたと思います。
ゴールの瞬間は辛く苦しかった時のことを思い出し「リタイアしなくて良かった」「参加して良かったな」と達成感で涙が出ました。
今回の100km歩行で「自分の事しか考えられず、他人へ八つ当たりする」という新しい自分や、「たくさんの人の支えがあって成長できていること」に気付く事が出来ました。
これからはどんな状況になろうとも、他人を思いやり、支えてあげられる様な人間になりたいと思います。
その為にも人への感謝の気持ちを忘れずに生活していこうと思います。
最後になりましたが、サポートしてくれた方々、誘導員の方々、また応援してくれた会社の同僚や友人の皆さんや私の家族に感謝します。
本当にありがとうございました。
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