2012年 100km Walk
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◆佐藤 史章(一般参加・ゼッケン:191)
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晴れの国 おかやま 24時間・100キロ歩行レポート 2012年5月16日
「晴れの国おかやま24時間100kmに挑戦して…」
待ちに待った「晴れの国おかやま24時間100km歩行」本番。最初は友人と一緒に歩いていました。しかし、徐々に友人とペースが合わないことに限界を感じ始めていた私は、泣く泣く20km地点を過ぎたところから、自分のペースで歩くことにしました。 ここからは良いペースで突き進んでいったのですが、50km地点で疲れを感じ始め、70km地点を過ぎたころからは身体的にも精神的にも苦しくなりました。周りは真っ暗で、おまけにチャレンジャーはごくたまに見かける程度で、孤独を感じていました。何度も「リタイア」という言葉が浮かんできながらも、死に物狂いで足を前へと前へと押し出していきました。そしてようやく、6時39分に100km完歩を達成。そして、「一緒に完歩しよう!」と約束した仲間たちも無事に100km完歩を達成できました。この喜びは1週間以上たった今でも忘れられません。
実は、最初は100km完歩することしか考えていませんでしたが、当日、40km地点を過ぎたあたりでしょうか、20km地点では182位だった私がどんどん順位を上げていることを携帯のHPで知り、ここで新たな目標が生まれたのです。「どうせやるんなら、100km完歩を達成するだけでなく、50位以内に入ってしまおうじゃないか!」。この新たな決意を胸に前に進むことにしたのです。そして結果は、35位でした。完歩するどころか、「50位以内に入る」という目標まで一緒に達成できました。嬉しい限りです。
「面白そうじゃないか!」という軽い気持ちで、いわゆる勢いというもので参加した今回の大会ではありましたが、そんな私が、なぜ完歩できたのか。それは根拠のない自信と、強い信念でした。
まず、私は参加を決心した瞬間から、どういうわけか「僕なら100km歩ける!」という自信がありました。というのも、私は2年半、ポスティングのバイトを続けてきました。ここで鍛えた足があるから大丈夫だろうと思っていたのです。自信というのは、練習を積み重ねて、念入りに準備して初めて作られるものと思われがちです。が、根拠のない自信というものも、大きな力にもなりうるのだということを今回の大会を通して実感しました。おかげさまで、不安を感じることもなく、リラックスした状態で今回の大会を迎えることができました。
もう一つ。動機は軽いものでしたが、この大会に参加するからには、何が何でも100km完歩する!という強い信念は持っていました。そして、その思いは家族や友人だけではなく、SNSでも大胆に宣言しました。このことにより、もしリタイアしてしまったら恥ずかしいという思いが生まれたのです。当日に意気込んだだけでは、達成できなかったと思います。本番が近付くにつれて、「100km歩くんだ!」という強い思いを何度も再確認し、熟成していきました。これが本番では強い力となりました。どんなに足が痛くても、前に進めるのです。
根拠のない自信と、強い信念は、私を前へと進める力に変わり、そして、100km完歩を成し遂げた瞬間、その自信は「私も頑張ればできるんだ!」という確信に変わり、何とも言えない達成感へと変わっていきました。完歩を達成できたことと、大会の最中に生まれた新たな目標を達成できた喜びは、自信に変わり、きっとこれからも何らかの形で活きてくるでしょう。
この企画を開いてくださった岡山政経塾のみならず、夜通しで100km完歩の支援をして下さったサポーターのみなさん、この企画を紹介し、共に参加してくださった先生、一緒に参加してくれた友人、並びに関係者のみなさんに厚くお礼申し上げます。
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