2012年 100km Walk

 
◆板谷 美幸(一般参加・岡山政経塾 11期生・ゼッケン:197)

晴れの国 おかやま 24時間・100キロ歩行レポート             2012年5月5日
「24時間100キロ歩行に挑戦して得たもの」



 私は今までにマラソンや長距離歩行の経験をしたことがなかった、大学4年生です。
「こんなイベントがあるんだけど、参加してみない?」という大学の先生からのお誘いに、申し込み期限が迫る中深く考えずに応募しました。

 説明会で初めてそのイベントの過酷さを知り、申し込んだことを後悔する気持ちの反面で、今まで無難な道を歩み挑戦したり挫折したりすることの少なかった自分にとって意味のある試練であると覚悟を決めました。

 「何を準備すればいいのか」「どれぐらい練習すればいいのか」考えている内に当日を迎え、周りの人と自分を比べ不安は募る一方でした。ただ「24時間で完歩したい」という気持ちだけで臨んだようなものです。

 距離を重ねていくごとに、100キロという道のりの長さを実感していきました。足はどんどん重くなり、痛みを伴い、何度も「諦めてしまいたい」と思いました。リタイア者を乗せたバスとすれ違う度に、自分がそこに乗る姿を思い描いては、怖くなりました。

 しかし、そんな弱い私を周りの人たちは支え続けてくれました。沿道から「頑張ってね」と声をかけてくれる市民の皆さん、車の窓から「頑張ってください」と叫ぶ子どもたち、友人や後輩からの「頑張って」の電話やメール。一緒に歩くチャレンジャーからの「お疲れ様です」の声、24時間寝ずにきめ細かい配慮をしてくださったサポーターの方々、そして一緒にイベントへ申し込んだ先生、友人の姿。何より24時間最後まで一緒に歩いてくれた大切な人の存在。みなさんのサポートがあったからこそ、その優しさに涙しながら最後まで拳を握りしめ、疲労と痛みを乗り越え、ゴールテープを切ることができました。
 23時間46分というギリギリのタイムではありましたが、私にとって人生で唯一と言ってもいい程、限界に挑戦し超えることのできた瞬間でした。

 企画段階から綿密に準備を行い、当日も寝る間を惜しんでサポートしてくださった皆さんへ、そして共に24時間100キロ歩行に挑戦した皆さんへ、私をそばで支えてくださったたくさんの方々へ、この場をかりて深く感謝を申し上げます。本当にありがとうございました。