2012年 100km Walk
|
|
◆出渕 篤史(岡山政経塾 11期生・ゼッケン:225)
|
晴れの国 おかやま 24時間・100キロ歩行レポート 2012年5月19日
「完歩できると自分を信じること」
◆はじめに
未知の世界の100キロ。100キロ歩けるだろうかという不安と、100キロ歩いた先には何があるんだろうかという期待がまじりながらのスタート。心に決めていたのは絶対に完歩!
◆準備
未知の挑戦、何が必要かもわからない状態での準備。下見会への参加、同期のメンバーと随時情報交換したことが、とても助かった。しかし、忙しいのを言い訳に練習会に1回しか参加せず、個人的に練習をしているだけでした。その結果、歩く練習がいかに大切かを痛感しました。
◆本番
〜10キロ(沖田神社)
練習会でペースを把握せず、多分このくらいだろうとスタート。少しハイペース気味かなとも思ったが、周りに合わせて歩きました。スタートして間もなく応援が!応援が聞こえた瞬間は足が軽くなり、これが応援のパワーかと。
〜19キロ〜31キロ(門前〜飯井)
元気で通過。門前のチェックポイントで、苺がとても美味しく元気を頂きました。友人の応援でかなり元気をもらい歩行、そんな中、11期生の同期と笑顔を見せながらの歩行でしたが、31キロのチェックポイントの手前でお尻に違和感が。スタート前にはボルダースポーツ(ワセリンと同じ効果があるもの)を塗っていましたが、それ以降は一度も塗らず。その結果、歩くたびに擦れて痛みが出て、乱れました。
〜40キロ(備前体育館)
小山事務局長の励ましをいただきながらの通過。ここまでの休憩は、苺を食べた時のみで2分程。そのせいか、過信していたせいかはわからないが、途中の山を登っている最中、急激に減速。一緒に歩いていた仲間についていくのが必死で備前体育館に。休憩を取ったが、お尻の痛みが増し、更座るのが困難に…。
〜49キロ(伊里漁港)
膝がかなり痛くなり、スピードも時速5キロ以下だったと思います。
ドンドン参加者や同期にも抜かされ、まだ半分に到達してないのにこの状況なのかと落ち込んだが、絶対に完歩すると言い聞かせながらチェックポイントに。
すでに地べたに座ることができなく、椅子に座るのがやっと。しかし、同級生が作ってくれた水餃子がとても美味しく、かなり身体に沁み元気が出た。そして、もう一人の同級生の励まし。これは精神的に凄く助かりました。
更には、小山事務局長の「お前は大丈夫だよな」の一言。正直私は、この時かなり精神的にも厳しかったですが「大丈夫です」と言ったことが、結果、絶対に完歩するという再確認と約束をした気持ちになり、次に行く足が動きました。
〜58キロ(閑谷緑地)
足を引きずりながら歩き、同期ともドンドン離されましたが、絶対に完歩すると言い聞かせながら歩き、閑谷緑地では足は限界に近づき、痛み止めを服用しました。
〜68キロ(リバーサイド)
痛み止めを服用したお蔭か、ペースが上がり同期メンバーに追いつけ、精神的に楽になりました。
〜79キロ(JA東低温倉庫)
70キロからが大変ですよと、下見会でアドバイスを受けたのが現実に。リバーサイドから歩き始めてすぐにペースダウン。とにかく足が重く、お尻の痛みもピークに。ここからは、30分に1回はボルダースポーツをお尻に塗りながら歩行。塗るたびに激痛が…、果てしなく続く一直線の道。心が折れそうになりましたが、自分だけが苦しいんじゃない、絶対完歩すると繰り返し、言い聞かせながら歩きました。
〜90キロ(大原橋を越えた歩道)
1キロがとても長く感じ、なによりも睡魔に襲われました。歩きながら何度も寝そうになり倒れそうにもなったんですが、この時に、伊里漁港で会った同級生の励ましのお蔭で救われました。
〜100キロ(後楽園)
90キロのチェックポイントの時、後10キロと思った瞬間、一気にスピードがダウン。足の裏もパンパンになって立っているだけでも激痛。しかも、お尻も激痛。あと10キロという安堵感もあり、足を引きずりながら歩くが、3分歩いて1分休憩というような歩きが続きました。この時は時速3キロ以下だったと思います。
色々なサポーターの方の応援をいただいたのは、精神的にかなり助かりました。しかし、身体が言うことを聞かず、このまま座ったらどれだけ楽かという思いも交差したが、一番の決め手は「完歩するという強い思い」でした。
そして、最後の10キロの途中から、同期の赤木さんと一緒に歩き、互いに励ましながらゴール。ゴールした時には達成感はあったものの、すぐに座り込んで、立てない。
◆歩いて感じたこと
練習を安易に考えてはいけない。ここでの差が顕著に出ると感じました。私はあまり練習をしなかったことでスピードの感覚がつかめてなく、結果、30キロでペースダウン。練習は大事です…。(反省)
準備の大切さ。私はお尻が痛くなってから塗り始めましたが、なってからでは遅い、事前に対策をすべきだと痛感。
やる前からできないと思わない。自分自身にできるんだと強く思うことで、それが実現できる。
◆最後に
今回、私が完歩できたのは、岡山政経塾関係者ならびにサポーターや応援があってのことです。その多くの方のお蔭で元気をもらい、また、精神的にも助けて頂き本当に感謝しています。
100キロを完歩したという自信、歩くということだけではなく、自分を信じること、仲間とやりきると思うことなど、深く考えさせられた1日で、確実に今までの人生の中で、濃密な時間でした。
来年は、この多くの学べる機会を多くの方に伝え、歩く方のサポートをしていきます。
本当にありがとうございました。
|
|
|