2012年 100km Walk

 
◆西原 哲也(岡山政経塾 幹事 サポーター)

晴れの国 おかやま 24時間・100キロ歩行レポート             2012年5月18日
「10年一区切り」




 「えぇ〜〜?24時間で100kmを歩くって!?そんな無茶な・・・辞めとけよ。」
 今から10年前のゴールデンウィークを前にして、そんな話が持ち上がった。

 その頃我が家は、1999年からご近所三軒で始めた「オープンガーデン」の準備で、100km歩行に参戦できる余裕はない。例年なら5月第三土・日曜日にオープンする計画で、とりあえず当日までに「魅せる」まではいかなくとも「見られる庭」に迄は仕上げなくちゃならない。ゴールデンウィークは、疲れた身体に、軽く?晩酌を頂き「白河夜船」の予定だ。

 そんな予定の100km歩行当日、深夜に「ハッ!」と目が覚めた。、気になってサポート隊長 北川さんに電話すると「皆んな、頑張って歩いていますが、冷え込みが厳しくなりました。」と顔に似合わぬ“か細い声”で返事。「そうか?それで、今、何が要る?」の問いに彼女は「熱い、おしぼりが欲しい。」・・・すぐさまコンビニに走り、毎年、毎年、飽きもせず“おしぼり”を配り続け、あれから10年が経過した。

 そして今年は「県民参加の大会にする。参加者は200〜300名か?」との計画を聞く。
 10年前と同じく「えぇ〜〜?そんな無茶な・・・辞めとけよ。」と言っても、人の話を聞くような事務局長ではない。事は着々と進行し、24時間・100キロ歩行研究科が発足。2012年5月3日〜4日に実施することが決まった。「こうなったら仕方が無い。腹をくくって、できる限りの協力をしなきゃ。」と覚悟を決めた。

 そして当日【24時間・100キロ歩行 研究科】の皆さんが、練り上げた計画の元、スタートした。215名のチャレンジャーをサポートする塾生は85名、一般サポーター17名の102名で、サポーター率は47.4%。2003年の同率が73.3%(サポーター;11名÷チャレンジャー:15名)と比べると、2/3にも満たない。
 ところが結果は、2003年の24時間完歩率(完歩者5名÷参加者15名=33.3%)から、2012年の24時間完歩率(完歩者143名÷参加者215名=66.5%)と、約2倍の結果だ。
 この10年に蓄積したノウハウと、「安全第一」をモットーにした献身的なサポートなど、市民サポーターと塾生各位のご努力に敬意を表します。そして、無事故で終えられたことこそ、最大の成果です。
 「皆さん、お疲れ様でした。」「来年は県民参加じゃなくて、元通りの塾生だけでやるんでしょ!」と言いたいところですが、頑固親父の男前事務局長は、人の言う事を聞かないんでしょうね。