2012年 100km Walk

 
◆川井 あや(一般サポーター)

晴れの国 おかやま 24時間・100キロ歩行レポート             2012年5月18日
「24時間100キロ歩行をサポートしてみて」




 今回、初参加の24時間・100キロ歩行はサポーターとしてエントリしました。
 仕事を理由に、事前確認や準備を十分に行わないまま当日を迎えました。よって「現場の状況をみ、自分の力を最大限使ってチャレンジャーをサポートする」ということだけ決めて臨みました。とはいうものの、周囲は過去にチャレンジした方、事前準備や打合せを重ねた方々の集まり。状況がわかっていない自分が果たして役に立つのだろうか?かえってサポーターの方々に気を使わせ、業務が滞るもとにならないだろうか?チャレンジしたことのない自分がチャレンジャーの気持ちを踏まえたサポートをすることができるだろうか?とめどない会話が頭の中でぐるぐる回っていました。一方、10数年スポーツ現場に携わってきた自らの仕事の経験値を活かして、必ずや貢献できるはずと言い聞かせていました。

 今回携わったサポートは主にチャレンジャーの誘導、ストレッチ・マッサージ、心からの声援でした。
 誘導時、疲れているチャレンジャーが余分なことを考え、判断の必要なく受け取り理解できる言葉がけはどんな言葉がけなのか?
 限界値を超え、更にゴールへ向けてすすもうとするチャレンジャーに必要な身体のケアはどの部分のどのようなケアなのか?元気・勇気の出る言葉がけ、またどんな表情でどのような言葉をどのようなタイミングでかけることがベストなのか?刻々と限界に近づくチャレンジャーを見るにつけ自らの行動や言動を止めて考えることしばしありました。
 一番言葉を選んだのはリタイヤを選択したチャレンジャーに対しての言葉がけです。「それまで頑張ってきた自分自身を良くやったと労わってあげてください」言葉を選びながら伝えた私のメッセージを受け取った瞬間、泣き始めたチャレンジャーがいました。それ以降、言葉を止めその方の肩を擦ることしかできませんでした。頑張っている人に「頑張れ」という言葉をかけていいものかどうなのか?考えさせられ「でもやっぱりこんなときは『頑張れ』しかない」と感じる瞬間も多々ありました。

 明け方、眠さと疲労、痛みでぼろぼろになって80キロ地点に入ってきたチャレンジャーにストレッチとマッサージを施しました。十分な休息と回復をもたらしたとは決していえないものでした。しかし、結果時間内ゴール。ゴール後、そのチャレンジャーから「あれがあったから頑張れた」という言葉をもらい救われた気持ちになりました。
 24時間サポーターであり続けること、チャレンジャーの元気の源であること。これは私の人生のテーマにも通ずるように感じています。「人々に生きる活力と元気を与える存在であること、またその存在にすでになりつつあるということ」サポーター活動を通じ自分の現状と本来求めているものを見つめなおすきっかけとなりました。