2012年 100km Walk

 
◆竹田 康晴(岡山政経塾 10期生・ゼッケン:55)

晴れの国 おかやま 24時間・100キロ歩行レポート             2012年5月18日
「仲間の絆と感謝を感じながら歩いた、2回目の100km歩行」



1.はじめに

 「今年も、100q歩かないか?」
 岡山政経塾10期生の同期、佐藤修一から誘いがきた。
 昨年、私達はすでに100qを完歩していたが、彼はもう1度歩きたいと言う。
 私はしばらく考えさせてもらったあと、
 「昨年100qを完歩した自分が、2回目の100kmを歩いた時、どんな心境になるんだろう?諦めたくなった時、弱い気持ちを乗り越えて歩ききる事が出来るのか。それとも、諦めてしまうのか。」と考え、その自分の姿が知りたくなった。
 岡山政経塾10期生は、昨年100q歩行を全員完歩し、全員が卒塾した。素晴らしい人材が揃っていて、絆の深い最高の仲間だと思っている。
 11期生の皆さんにも、「全員完歩」「全員卒塾」を受け継いで、伝統としていってほしいと考えたのと、10期生のパワーと絆を感じてもらいたいと思い、参加する意思を固めた。



2.完歩のために

 完歩するには、「心の準備」「物の準備」「体の準備」が必要だ。
 しかし、最初の肝心な「心の準備」が整わない。
 「昨年歩いているから、大丈夫。まぁやれるだろう。」と、慢心している自分がいた。
 100km歩行の練習会で、岡山政経塾のメンバーや参加される方々がすごく練習を頑張っており、歩くペースも速い人がたくさんいると聞いた。
 「一般参加の方々や、岡山政経塾11期生のみんなも出場する。昨年全員完歩した岡山政経塾の   10期生として出場する自分も、絶対にゴールしなければならない。」
 少しずつ自分を奮い立たせることが出来始め、次は人と完歩の約束をすることに決めた。
 「職場」「母校の先生方」「母校の部活動OB会」「いつも参加する交流会」「友人」。
 様々な人たちと約束をさせていただき、100qを歩く靴も、友人と一緒に選びに行った。
 そして、「絶対に完歩して、この人たちとの約束を守るんだ。」と、自分を追い込んだ。



3.100kmを歩かせてくれた原動力

 スタート地点に、職場のアルバイトや友人が、応援メッセージと共に差し入れを持って来てくれた。ところどころで、車を走らせて応援に来てくれる人もいた。そして各ポイントで、温かい拍手と共に出迎えて下さるサポーターの皆さん。岡山政経塾の先輩方や同期のみんな。たくさんの人が、応援してくれる。
 60q、70kmと距離を進んで辛くなるたびに、仲間の顔や声、完歩の約束をした事や、過去に部活動で苦しかった時に頑張ってやり抜いた時の事を思い返していた。
 岡山政経塾のOBや11期生の皆さん、同期のみんな、応援してくれるみんなと顔を合わせると勇気が出た。
 「仲間の支え」と「部活動での経験」が昨年の原動力だったが、今年はそれに加えて、「昨年100qを10期生全員で歩いた誇り」と「みんなに完歩するまでの姿を見せる事」。
これが、自分の歩く原動力となっていた。どれだけ辛くとも、アクシデントがあろうとも、「リタイヤ」を考える事はなく、心が折れる気もしなかった。
 90q地点からは、不思議なほど仲間への感謝の想いが頭の中を巡った。いま、足を動かして歩めるのは、みんなのおかげだと思った。
 そうでなければ、今どうして、なんのためにこんな辛い思いをして歩いているのだ。仲間からの期待や、気持ちに応えるために、ひたすら歩いている事に気がついた。
 思えば、いつもそうだ。いつも、周りの人が応援してくれるから頑張れているし、生きていける。自分は一人じゃない。
 90qからゴールまでは、自分を誇らしく思う事が出来た素晴らしい道のりだった。



4.最後に

 今回、私が歩く姿を見て「感動した」「自分も頑張ろうと思った」という声をたくさん聞かせてもらった。そんなふうに言ってもらえるなど、本当に光栄なことだ。
 一生懸命取り組むことで、自分も人を惹き付けることが出来るんだ、と感じた。
 「仲間の存在」「100q歩行を2年続けて完歩した自信」を持って、これからもひたすら夢・目標に向かって前に進んでいきたいと思う。
 毎回、新たな発見と感動がある「24時間100q歩行」。来年も、どんなドラマが待っているのか、今から楽しみだ。
 今回の100q歩行も、これからの私にとって、大きな自信と力になると確信しています。ゴールまで、私を歩かせてくれた皆さん、本当にありがとうございました。