2004年 直島特別例会
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◆林 保幸(岡山政経塾 一期生)
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直島例会を終えて
まず初めに直島例会の幹事様、ならびに関係各者様に御礼申し上げます。
今年は、一日のみ参加させていただき特に心に残った事を感想文として記述致します。
私にとって2回目の直島例会ですが、今回とても楽しみにしていたのが新しい美術館です。やはりその期待は裏切られること無く、斬新で心休まる感動を与えてくださったことをご報告申し上げます。
早速ですが館内に入ってから一番に感じたことは、このスペースそのものがアートであることです。作品のみを鑑賞するのではなくその前提に人間の感性、感覚、触感を最大限に働かせることのできる空間に感動しました。人間の感覚として「これは、アートです!これは作品です!!と言われアートと言う言葉が、作品自体にアートであると言う先入観を抱く場合があると思います。しかし直島の作品は、素直に五感に訴え、視覚的に「美」と言うものが何であるかをかき立てさせるような空間でした。その反面、その思いがはたして作者の意図にあっているかを問うような半信半疑さが、作品について何度も考えるという創造性を持っていることにフッと我に返り、その作品の答え自体を今度は自分自身の心に問い自分がその作品に対してどう生きているかなどと考えさせてしまうおもしろさがあると感じました。
この自分自身をふり返させてしまう現象は、何だろう?とあらためて考えてみました・・。いま生きているこの現実社会に置き換えて考えてみると作品(アート)は自分にとって「人」ではないかと思います。顔や形、思いも人それぞれのアートととらえるとすれば、我をふり返させる事は日常に存在することではないでしょうか?
それをふまえ自分自身も何かしら人に影響を与えたり考えさせる作品(アート)となりうる創造性や可能性を秘めていることを信じこれからも作品(アート)に触れて生きたいです。
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