2007年 直島特別例会

 
◆永野 公靖(岡山政経塾 四期生)
直島合宿レポート
  「豊かな暮らし」



 今回は2回目の参加となりました。
 前回参加時とは違う視点で物事が感じられました。(自分自身の成長ならいいのですが)
 時間的、空間的な豊かさを感じ、自分の心の中の扉が開いていくようで、自分自身を見つめなおす良い時間になりました。

 直島での最後に、3名の方の特別講義(?)にも出会えて、多少の違和感があったものの特に元TV朝日の方のお話には興味深いものがありました。
 豊島では、改めて事の大きさを実感しました。
 「産業廃棄物不法投棄」ということに対して、不法か合法か、ゴミかゴミじゃないかなどという理屈よりも、それ以外の問題のような気がします。
 合法ならあのままで良かったのか。ゴミでなければあれで良かったのか。本当にそれで良いのか。当時の県知事、担当者に直接聴きたい。おそらく、日本中の人たちが「良くない」と答えるのではないでしょうか。
 そして、思い出したことがあります。
 私の働く、ポレポレ苑から北東に車で約5分の所に、古タイヤを山積みしているところがあります。で、以前に某議会議員にお尋ねしたところ、「こういう事はデリケートな部分で…」みたいなお返事でした。
 
 これは、所有者にすれば「これはゴミじゃなくて資産だ。」「不法ではない合法だ。」と言われるのかもしれない。近隣住民に生命の危険がなければそれでいいのだろうか。苦情がなければそれでいいのだろうか。
 昨今、話題になっている諸問題。法による統治がベースになるのでしょうが、その限界を感じざるを得ません。
 時代は物の豊かさから心の豊かさへと変わっていっているのだとすれば、このような事を解決しない限りは、本当の豊かさを手に入れることはできないのだろうと思います。
 私は、物の豊かさと心の豊かさのどちらかを求めるのではなく、どちらも求めたいです。