2024年11月 100キロ歩行
『 100㎞歩行レポート 』
2024.11.03
相澤 忠明
(岡山政経塾 22期生)
2024年11月14日、100km歩行の挑戦が終わって14日が経ちました。右膝裏の痛みはまだ取れず、いまだにペンギンのように足を引きずっています。挑戦前は、「イヤイヤでしょうがない」というのが正直なところです。しかし、この無謀な挑戦を通じて得たものは、単なる「やってみた」という達成感以上に大切なものでした。
まず、事前準備について振り返ります。「心技体を整えるぞ!」と意気込んだはずが、結果的には「技」(=荷物の準備)だけで終了。心は早々に諦めモードで、体も「ウォーキング?ちょっと面倒だし、まあいいか」と練習をほぼ放棄していました。今思えば、「全力準備中」の張り紙をかかげた空き家のような状態でした。それでもスタートラインに立てたのは、スタッフの皆様の支えがあったからこそです。
挑戦当日も、運営や声かけなど、さまざまなサポートを受けました。途中で足が痛み、疲労が限界を超えたとき、何度も「やめても誰も怒らないよ?」と囁く悪魔が登場しました。それでも、「ここまで来たらやるしかない」という気持ちで足を一歩ずつ前に進めることができました。
結果としてゴールしたときには達成感よりも、「やっと終わった……」という脱力感が大きかったのですが、振り返ると得たものが多い挑戦でした。痛みと引き換えに手に入れたのは、自分の意外な粘り強さと、困難に直面したときの「何とかなるかも」という楽観的な心構えです。また、周囲のサポートを改めて大切だと感じることができました。
正直なところ、足の痛みが取れたとしても、「もう一度やるのは勘弁してほしい」という気持ちは消えません。それでも挑戦中の辛さは徐々に記憶の中で薄れ、代わりに達成感や笑い話として語れるエピソードが増えたことは、とても貴重な経験です。何度も心が折れそうになった場面を乗り越えられたのは、周りの支えがあったからこそです。
100km歩行は、一言でいえば「苦しいだけじゃない、一生に一度の宝物になる挑戦」。準備から当日の運営まで、多くのご苦労があったことと思いますが、そのおかげで無事に完走し、人生にとってかけがえのない経験を得ることができました。本当にありがとうございました。