2021年11月 豊後高田市(まちづくり・教育)現地視察
豊後高田市の視察レポート
2021.11.27
小川博巳
(岡山政経塾 20期生)
素晴らしい取り組みに「人あり、理念あり」
未来に対する危機意識から街づくりの理念が形成され、観光の新たなコンテンツを作り、多くの移住者を迎い入れ、未来を創造する子供たちに「夢を実現するための」あらゆる教育支援を町ぐるみで取り組んでいる姿に触れ、我が町の現状に改めて憂いを抱きました。
市政を担う市長の姿勢、その理念を具現化するための組織、方法論に感銘を受けました。
何処の先進地を訪れても必ず本気で取り組むリーダーがいます。
豊後高田市においてもまさにそうでした。
昭和の町・・・について
「昭和の町」も商店街の若手が積極的に自らのリスクを取っての推進役として、行政を巻き込みながらここまでの賑わいを創出したのだと実感しました。
年間40万人の観光客の誘客は、交通、飲食、特産品販売等に波及効果をもたらし、移住定住者の皆さんの起業のチャンスを与える場にもなっているという副次効果もあるとのこと。
我が町の観光衰退の状況をどうすべきかと取り組んでいる私にとっても沢山のヒントを与えてくれました。
移住定住政策・・・について
移住定住政策については、移住定住者における国からの交付税効果等との費用対効果の数値シミュレーションも行われ、積極的施策と役所的でないプロモーションが多くの人に魅力を伝えられたのだと感じました。
なるほど・・・住みたい町ランキングで常に上位にランクされるはずだと。
転じて、我が町のお粗末なそれとは、比較にもなりません。
地域間競争をしているという自治体自身の認識があるところにしかこのような取り組みがなされないのではといつも感じています。
それが、他に例がないにもかかわらず先進的取り組みを生む原動力ではないかと思っています。
行政、市政にマーケティングの観点を持たさないと自治体間競争に太刀打ちできないと私自身は、強く自己認識しています。
その意味でも、次の美作市長選の私の支援候補は、この観点、知見の優れていることに大きな期待を寄せています。
教育の町づくり・・・について
また、「教育のまちづくり」を高々と掲げ市民を巻き込んでの素晴らしい取り組みは、そのほとんどの施策を将来我が町美作市でも取り入れるべきであると実感しました。
よくある現場と教育委員会との軋轢問題も・・・現場教師が行政的施策に積極的にかかわれるように7割の教育委員会職員が現場教師であると聞かされ得心しました。
こんな魅力的な町で教育活動をしたいと望む教職員がさらに集まることで、教育の質がプラスに働いていることと推測しました。
我が町では、考えられないことをちゃんと実行しており、まさに子供を主体にあらゆるサポート体制が構築されていると実感しました。
この状況の背景は、市長、教育長といった政治のリーダーが現場の力を引き出す能力が高いからだと思います。
我が町は、小中学生の学力の低空飛行が続き。不必要な、将来の世代に負担を負わせる「支援学校づくり」に熱を上げている市政が存在し。また、地元高校が存続の危機にあるにもかかわらず放置している状況にあります。このような現政権の流れを食い止めることが我が町の最優先課題と強く感じざるを得ませんでした。
そして、財源についても明確化されていて、「ふるさと納税は、子育てに活用します。」との明言は、さらにふるさと納税者の共感を呼び、情報開示がしっかりなされており、肝心な情報をブラインドする美作の現市政との雲泥の差と感じざるを得ませんでした。
まとめ
今回美作市政を転換し、新たな街づくりを掲げる市長候補と同行し、その想いを互いに新たにして帰路につきました。
市役所の幹部、あらゆる職員がこの町の営業マンであり、教師としての役割を担っているとの自負心をリーダーが浸透させている結果ではないだろうか?
現美作市は、市長職にある者が職員を怒鳴り散らす姿しか見ない現状があります。
どんどん無力感しか感じない市役所職員、学校の先生達でどうして魅力的な教育ができましょうか?と改めて強く感じました。
そのためにも、来るべき市長選に何としても政策転換できる支援候補が選手交代するためのあらゆる後押しをする決意を新たにしました。この転換こそが美作市の最優先課題であります。