活動内容

ACTIVITY

2016年12月 男木島・女木島・小豆島合宿

心の豊かさを島から学んだ二日間

2016.11.26

真鍋 智也
(岡山政経塾 15期生)

●はじめに

島の印象を聞かれると、生活が不便、若い人はおらず、島以外の人とは関りを持たない。正直、今回の合宿に行くまで、私が持っていた島の印象であった。    しかし、今回瀬戸内海の島々の人と出会い、180度印象が変わった。人口約180人の小さな島で若者移住者が年間30人以上の男木島。島のおばぁちゃんが自分の描かれたアートを犬と一緒に嬉しそうに話に来られた女木島。都会では決して見ることのできない、心の豊かさとは何なのか、この二日間で学ぶことができた。

●男木島 福井さん夫婦の講演

娘さんの一言をきっかけに男木島でのUターンをきめられた福井さん一家。行政と戦い、小学校再開、島への移住者は年間30人以上。偉業成し遂げている方であったが、そんなお二人からは、なにかやってやろう。というようなギラギラした雰囲気はなく、どこかゆっくりとした、優しい雰囲気があった。
印象に残っている話がある。福井さんが、大阪に住んでいた時に有名な料亭で食事をした時のこと、3万円する料理を食べたが、「これなら男木で食べる料理と変わらない。」と感じたそうだ。小さいころから男木島で食べてきた料理は料亭の高級料理と同じ味がしたとのこと。また福井さんは娘さんに対しても、1度は島から出て都会見て欲しいという。大きな世界を見れば見るほど男木島の魅力が分かるという言葉に感銘を受けた。

●女木島 コニュニティーセンターでの座談会

女木島ではコニュニティーセンターでの座談会、福武塾長が我々の紹介をしてくださった後に、自治会長から初めに話があったのは、芸術祭での島を訪れた人数の話であった。2010年は10万人来たが、今年は5万人で少なくなったという話、その後もどうすれば芸術祭で人が集まるか、という話や、よその島ではこんなアーティストが来ていたという話ばかり。少し寂しい気持ちになった。島に人を集めたいという気持ちは伝わるが、芸術祭頼りになってしまっていると感じた。
島の反対のOKタワーは島の人々がリアル過ぎるくらいに描かれていた。タワーに行くと島のおばぁちゃんが嬉しそうに自分が描かれているタワーを説明してくれた。昔の女木島では、観光客に島の人が話しかけることなどありえなことであり、アートがもたらした島の変化であるとのことだった。

●小豆島 塩田幸雄氏講演

小豆島町長 塩田氏の講演ではこれからは地方の時代がくるという言葉が印象的であった。江戸時代の藩が栄えたように地方が力を持つ時代になってくる。また、東京は非常に危険な状態にある。地方に問題があるかのように東京では言っているが、高齢化問題は地方では解決しつつある。しかし、東京では高齢者の絶対数の対策ができていない。とのこと。また町長へ就任後からブログを毎日更新しておりその回数か1800回を超えており驚きました。福武塾長もニュージーランドから見られているとのことであり、私も拝見させていただくと早速政経塾のことがアップされていた。

●終わりに

男のロマンを体中で感じることができた、福武塾長のクルーザー。直島の新鮮な料理をいただきながら、福武塾長との質疑応答。これらは岡山政経塾に入らなければ一生できてない体験であり、一生の思い出となった。
また岡山政経塾の凄さ、大きさも改めて感じた。まだまだ自分は未熟であり、これからもまだまだ精進していきたい。今回貴重な機会を与えていただき心から感謝いたします。
瀬戸内海の島をもっともっと知りたいと感じる合宿であった、来年も是非参加したいと思った。福武塾長、願いが叶うのであれば、ヘリにも乗ってみたいです、、、、