2016年12月 男木島・女木島・小豆島合宿
真の幸せとは・・・
2016.11.26
和田 万里奈
(岡山政経塾 15期生)
はじめに
心を豊かにしたい。
今回の合宿を通じて、私が一番に感じ考えたことです。
これまで都会に暮らし、物や情報に溢れた生活をするのが幸せだと思っていたが男木島、女木島、小豆島の方達と触れ合うことによって、「人にとって真の幸せとは物質的な豊かさではなく、心が豊かなことではないのだろうか。」と考え方が変わりました。
男木島
人口が179人(その中でも大多数が65歳以上)の島に39人もの移住者がいる男木島。
「第2の青春みたいで、毎日とても楽しいです!」
「この島が本当に大好きです!」
今回、お話を伺った男木島図書館理事長の福井さんの笑顔が脳裏に焼き付いて忘れられません。
自分の住む土地を心から愛して住んでいる人の割合はどのくらいだろうか。
私は今住んでいる土地に対して特に感情は芽生えていない。不自由なく暮らしているが…だから余計に心から大好きだと言えて羨ましいと思った。
島を愛する人たちが男木島に集まり生活を始めることによって、これまで住んでいた島民達も巻き込んで幸せの連鎖が起こっているように感じた。
島民の方達は皆、仲が良く幸せそうだった。
男木島には子育てをする上で大事な親として子どもに見せたいもの。(根っこの部分)があるという話は私の心に響いた。
ああこれこそが心の豊かさに繋がるのだと・・・
女木島
瀬戸内の島々はどの島にも個性があり雰囲気が違うと事前に聞いていたが
島民の雰囲気も違いびっくりした。
悪くいうつもりはないが、男木島のほうが島を愛して住んでいる方が多いように感じた。
女木島は高松から船で15分といった利点を活かす島おこしが可能だと思う。アートをきっかけに訪れる観光客にもっと島を好きになってもらうために情報を配信していくべきである。
調べてみると、桜の名所や鬼ヶ島大洞窟、恋人岬、快水浴場百選に選ばれている美しい浜辺等の女木島にも沢山の魅力があること分かった。
しかし、調べてみるまで何も知らなかった。
瀬戸内国際芸術祭によって、以前より瀬戸内の島々に注目が上がってきているので桃太郎伝説という他の島にはない強みを活かして情報を発信し、もっと島のことを沢山の人たちに知ってもらい訪れてほしいと思った。
福武塾長との懇親会
楽しみにしていた福武塾長との懇親会。
福武塾長はとても気さくな方で島の住民達と積極的に触れ合い、話を聞き、助言をされている姿がとても印象的だった。
思い切って今の自分の仕事の悩みを相談させてもらった。
福武塾長から助言をいただき、現状の私は目の前の自分のことばかり考えていて先のこと(誰のために動くのか)を考えていなかったことを思い知らされた。目的をはっきりさせて物事に取り組もう。創意と工夫で前進しよう。と心に誓った。
小豆島
今回、小豆島町長の塩田氏のお話しを伺って小豆島という島は観光だけでなく住みやすく、関東、中部、関西からの移住者が毎年増えている(大半が20歳~29歳の若い世代)ということを知った。
これまた衝撃的だった。田舎の島に人口(若者)が増えると地方から国を元気にすることができる。
島を知るきっかけは瀬戸内国際芸術祭だが、移住するきっかけは移住後の住みやすさだと思う。小豆島町は「島」という不便な場所にあるが、「島」という点を逆手にとってメディアに島の良さや移住・定住を即す情報配信をしたり、子育て支援や雇用確保のためにハローワークとの連携を強化したりと先進的な取り組みをしている自治体だ。
塩田氏は小豆島を21世紀の日本と世界の希望の島にするために町づくりをされている。もっと小豆島町の町づくりについて理解を深めたいと思った。
終わりに
改めて気づいた瀬戸内海の魅力。
小さい頃から瀬戸内海を身近に感じて育った私。
亡くなった祖母が島に住んでいて、よく船で遊びに行っていたことを懐かしさとともに思い出します。
直島、豊島のアートや歴史について理解を深めていく度に小さい頃によく遊んだ瀬戸内の海がもっと好きになりました。
穏やかな風景や心地よい風、自然が多く豊かな海産物。