2005年 100km Walk

 
◆片山 千恵美(岡山政経塾 1期生)

「100キロの醍醐味」




 今年もまたたくさんの方が100キロ、24時間の壁に挑まれました。そこでたくさんの感動が生まれたことはもちろん、事故もなく、無事3回目の大イベントが終了したことを喜ばしく、素晴らしいことだと感じています。
 これまでの恩返しにと初めてサポーターとして参加させていただいた3年目の今年。特に何をした、というわけでもないのに、サポーターだった今回がもっとも疲れました。そして影で支える人たちの存在の大切さを強く感じ、100キロ歩行の醍醐味を味わえた気がしました。

 このイベントは、未知なる出来事に対していかに想像力を働かせ、最良の備えをして臨むかを試される場なのではないか、そんな風に思います。
 チャレンジャーは、100キロという未知なるものを自らの課題としてとらえ、どんな問題が起こるか想像力を張り巡らせ、どうやって対処するかを考え、努力し、自らの限界に挑む。もともとの身体能力やその日のコンディションにもよるところは大きいけれど、結局はゴールする自分の姿をイメージできた人がゴールを手にしたり、真摯に取り組んでいる人の姿が人に感動を与えたりしているのではないでしょうか。 
 一方サポーターは、チャレンジャー以上に想像力を働かせ、神経をとがらせる必要がありました。私自身はGWのあの24時間だけの参加しかしていませんが、サポート隊長の大西さんの車に同乗させていただき、チャレンジャー全員のタイムや動き、体調、リタイヤされる方の情報収集、それに合わせてサポーター全員の配置を考え、安全に円滑に事が運ぶよう指示・管理されるのをみて、チャレンジャーとはまったく違う限界への挑戦があると感じました。

 そして今年の100キロ歩行が終わって、私は3年間ずっとサポートをしてくださっていた事務局長の小山さん、西原幹事、一期生の北川さんに尊敬の念を抱かずにはいられなくなりました。毎年チャレンジャー以上に何度も下見を重ねてコースを設定し、何度も打ち合わせをしてサポート体制やグッズ等の準備を整え当日に臨み、24時間不眠不休で安全確保とチアアップに努めてくださっていたことに、あらためてお礼を申し上げたいと思います。

 岡山政経塾の設立趣意書のなかに、自立心を持って新しい時代を推進していくリーダーの育成・・というくだりがありますが、不測の事態に備え、自らのために人のために責任感と実行力を持って努力することを余儀無くされる100キロ歩行は、本当に大きなチャレンジの場であり岡山政経塾にとって欠かせないプログラムだと感じます。
 100キロ歩行に参加するごとに、いろいろな発見があります。来年は今年より少しでも役に立つサポーターになるよう努めたいと思います。