2007年 100km Walk

 
◆本村 哲士(岡山政経塾 5期生)

岡山政経塾100km歩行レポート
「100キロ歩行での気づき」



はじめに
昨年の100キロ歩行では3ヶ月以上前から一人牛窓の山中で練習を重ね体作りしたにも関わらず、足は故障しコンパートメント症候群となり約1ヵ月後遺症に苦しみました。
 “もう二度と長距離歩行はしない!”と誓ったにもかかわらず今年もサポーターとして約70キロ歩いてしまいました・・・。なぜ歩いてしまうのでしょうか?答えは「岡山政経塾の100キロ歩行は“ただ歩く”だけではないから」。本当に多くの気づきをいただける場なのです。今回、私なりに感じた100キロ歩行での気づきをまとめてみました。

【限界とはなんなのか?】
 昨年の100キロ歩行中にも感じたのですが、普段の生活の中で自分の限界を超える活動をすることはなかなかありません。100キロ歩行では“もうこの人は限界だろう”と思った人が、周りの方の励ましで歩くことができたりします。私自身も昨年、何度も“もうダメだ・・・”と思いましたが、自分を励まし、周りの方に励まされ、何とか歩くことができました。100キロ歩行に参加することで、“限界とは自分の中で自分が勝手に線引きをしてしまっているものなのだ”と気づくことができました。

【覚悟するということ】
 昨年、今年と100キロ歩行に挑戦した人を見たなかで“絶対に24時間以内に100キロ歩く”という覚悟をして臨んだ人は一部の例外を除き、ほとんど歩いています。絶対に歩くのだと覚悟すると当然そのための行動をとります。「絶対に歩く!」と自分に何度も言い聞かせ、何度も練習し、あらゆるケースを想定して必要な物を揃えます。心と体と物の準備をしっかりした人だから歩くことができるのです。仕事でもなんでもそうなのでしょうが、最後は覚悟の問題なのではないでしょうか。

【大切なことは何なのか】
 24時間以内に100キロ歩くことは目的ではありますが大切なことはその過程でどういった気づきを得ることができるかだと思います。基礎体力があって一発で練習もせずに歩ける人もいるでしょう。しかし、それではあまりに得るものが少ない。自分との戦いに勝ち、自分だけの気づきを得、さらに重要なことはその気づきを今後の人生にどう生かしていくかだと思うのです。まさに“自修自得”。私はこの100キロ歩行で“一歩一歩の大切さ”を学びました。どんなに高い志や目標を持っていても、そこに行くまでの道のりは一歩一歩の積み重ねでしかありません。普段の地道な活動の積み重ねによってのみ、自分が目指すゴールへたどり着くことができるのだと今回の100キロ歩行を通して改めて感じることができました。
                           以上