2008年 100km Walk

 
◆瀧  哲朗 (岡山政経塾 4期生)

岡山政経塾100km歩行レポート    平成20年5月18日
「帰る場所」



<鮭と塾生>
 私は入塾以来、毎年5月3日になると、後楽園と100km歩行のコースのどこかにいる。他の塾生も同様だが、日頃岡山にいない塾生までもがここまで忠実に同じ日、同じコースに戻ってくる様は、鮭か岡山政経塾生かとすら思ってしまう。

<失言と疑問>
 5月4日の感動のゴールを終えた頃、小山事務局長にこんな事を言いました。
「もう来年はサポート卒業していいですか?」
 最初の100km歩行から毎年来られている恩師に対して、100km歩行に返しても返し足りない恩がある身の私が大変失礼な事を申し上げました。当然のことながら、その場で叱責を受けました。でも、その時はそれが包み隠さない本音でした。去年も同じ思いを抱いていたのに、気付いたらまた同じ日、同じ場所に自分がいる。何故だろうか、毎年その答えを探しに同じ場所にいるのかもしれません。

<決意と宣言>
 チャレンジャーもサポーターも、疲労や負傷もするだろうに、挑戦、参加する。それは、疲労や負傷よりも得るものが大きいからという点は間違いない。何を得るかはその人次第。努力してきた人には達成感と充実感を、真剣に見守る人には感動と人に対する優しさを、何かを得ようと思う人にはその「何か」のヒントを。私が今年得た「何か」のヒントは、宣言と決意は違うということと、思いは必ず通じるということでした。チャレンジャーが絶対歩くという決意は叶えられるし、チャレンジャーに対して最後まで歩いて欲しいというサポーターの強い思いは必ず通じます。

<私の決意表明>
 チャレンジャーは100km歩く前に決意表明をします。ただ勢いで宣言するだけの人もいたかもしれませんが、決意をした人はほぼ必ず最後まで歩いていたように思います。勿論、今までには怪我や体調不良で残念な結果に終わる人もいました。必ず歩くというチャレンジャーの決意も、最後まで歩いて欲しいというサポーターの願いも根底では同じです。強い思いは困難や障害を乗り越えさせます。今後の私の人生でもチャレンジャーであり、サポーターであるように、決意を貫き通し、困難に立ち向かう強い思いを持って生きていきたいと思います。
 
<感想>
 最後になりましたが、今年は本当に素晴らしい100km歩行でした。最速記録更新もさることながら、リタイヤ者ゼロという結果に驚きました。数回目のチャレンジの末、見事ゴールしたOBチャレンジャーにも感動しました。栗尾さん、沢良木さん、安木、本当に素晴らしかったです。それにもまして、永岑先生の挑戦と完歩には、ただただ頭が下がる思いでした。私も永岑先生のように、何歳になっても挑戦していく志と決意を持つ強い人間でありたいと思います。
 改めて逢沢幹事、西原幹事、小山事務局長はじめ、チャレンジャー、サポーターの皆様に感動と気付きの場を与えて下さったことに感謝いたします。