2008年 100km Walk
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◆西美 篤 (岡山政経塾 6期生)
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岡山政経塾100km歩行レポート
「過去〜現在〜未来」
「あの日からもう1年かぁ。早いなぁ」
5月3日朝、玄関を出ながらつぶやきました。5月初めとしては、とても暑い一日の始まりでした。
あの日・・・そう、去年の岡山政経塾100km歩行。僕は24時間ちょうどで完歩しました。いや、できました。サポーターの皆さんや事務局長、西原幹事を始めとする、第1回目からこの100km歩行に携わった全ての皆様の知恵とやさしさと思いに支えられて。
サポーターとして
今年はサポーターとしての参加です。仕事の関係でフルサポートはできず、夕方から深夜まで中抜きのサポートでした。
今年与えられた仕事は6期で同じ分科会の仲間、平田さんの伴歩です。去年、平田さんは24時間歩き続けるも、残念ながら100kmには満たず、再チャレンジをされました。結果としては見事完歩を果たし、同じく伴歩をした6期大原さんと2人、大役を果たせた思いです。
さて、サポーターとしては未経験者の我々。いかにサポートするか?もちろん歩くのは平田さん自身であって、我々ができることは限られています。いかに彼女の心と体のケアを行い、持っている力を発揮させるか。2人で作戦を立てました。ペース配分は大原さんのデータ分析により、準備万端。あとは伴歩中の声掛けが一番重要だということになりましたが、なかなかいい言葉が思いつかないまま、当日の深夜を迎えてしまいました。実際にはリバーサイドから後楽園まで約30kmを伴歩しましたが、結局「大丈夫、頑張れる。」しか言えませんでした。
もっとその場の状況や彼女の体調、感情に応じた適切な言葉があったはずです。自らの語彙の少なさと、終盤、自分自身が体力的にきつかった準備不足は恥ずかしい限りです。いままで、複数の人からリアイヤを勧められた伴歩者もそうはいなかったでしょう。
サポートって
今年のチャレンジャーの皆さんや過去のレポートに、サポーターに対しての感謝の言葉、「どうしてここまで人にやさしくできるのだろう。」的な感想があります。去年の自分もそうでした。100km完歩は決して一人では成し得なかった結果です。感謝の気持ちは今でも忘れていません。
しかし、今年自分がサポーターをして気づいたことがあります。サポートって身構えてすることではなく、自然にできることなのかなと。
あの場所に立って、チャレンジャーの姿を見ると、サポートする。ではなく、サポートしたい。させてほしい。という気持ちになるのです。目標に向かって本当に頑張っている人を見ると応援したくなる。それは人間の頭ではなく、心で感じる本能なのかもしれません。高校生の頃、ボランティア活動をしていました。そのとき感じた、かわいそうだから。じゃなくて、困っているから手伝うのだ。という思いと同じなのかもしれません。
もちろん、事前準備や練習、当日の指示や判断は非常に大変で、サポート隊長を始めとした皆さんの綿密な計画の上に成り立っています。それは感情だけではなく、知識と知恵と思い、チームワークの集大成でもあります。
サポーターとは
去年のレポートに記した「チャレンジとサポート、両方できて初めて本当の100km歩行です。」
今年のサポートは、サポートとは言えないものでした。忙しさを言い訳に、一度も練習せず、グッズも去年のものをそのまま使用。伴歩者なのにリタイヤを勧められるふがいなさ。他のサポーターの皆さんに申し訳ない限りです。
サポーターとは、主役であるチャレンジャーの力を最大限に引き出す為の脇役であると同時に、10人目の野手(阪神タイガースファンクラブより)に例えられるように、その一員でもあります。
サポートがちゃんとできなかった私の100km歩行は、まだ終わっていません。来年こそはサポート隊の一員として、恥ずかしくないサポートをしていきたいと思います。
最後にこの100km歩行に携わっていただいた全ての方への感謝、来年チャレンジする皆さんの完歩の祈り、そして、この良き伝統がこれからも続いていくことを願って、レポートといたします。それでは皆様、また来年よろしくお願い致します。
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