2011年 100km Walk

 
◆清水 睦代(岡山政経塾 9期生)

岡山政経塾 100km歩行レポート             2011年5月27日
「ありのままの自分」



 リタイヤしてから1年間、自分を知るという事について考えていました。去年の練習会で「みんなで完歩したい」と思うようになり練習をしていましたが、最後の練習日に「みんなって誰?」と疑問に思うようになり、練習に参加しなかった同期に声かけしなかった自分を受け入れられませんでした。そんな私の今年の100kmのテーマは「ありのままを受け入れる」です。母親の伴歩は責任が重たいから断ろうかと考えたのですが、2年連続歩かせてもらうのだから卒塾式の時のように今年は周りを巻き込み、責任をまっとうしようと思い73km地点から母親に伴歩してもらいました。当日どこかが痛くなったら、その痛みを受け入れようと決めていました。備前体育館からの下りから左膝が痛くなり「今までありがとう、一緒に行こう!」と話しかけ歩いていましたが、リタイヤした場所(70km)を過ぎ未知の領域を歩き出すと痛みが増し「いつも使ってくれないのに今日だけ頑張れって自分の都合で言うな!」と左膝に言われているようでした。そこから80kmまでは左膝へ「頼む!ゴールした後は、ちゃんとケアします」と心の中で左膝へ嘆願しました。

 スタートからサポーターの皆様に会えるのがとても楽しみで、笑顔で「頑張れぇ!」と言ってもらうと自然と力がわいてきました。日が暮れて真っ暗な夜道を歩いている時、サポーターの皆様に会うと安心して歩く事ができました。70kmナフコ前(リタイヤした場所)を過ぎる時、リタイヤしてからの一年間を思い出しました。一年前に「ありがとう」と告げ、未知の領域へ出発。80kmまでは痛みと睡魔と空腹と弱い自分でした。和田さんの時間管理で前を歩いてくれている片山さんの背中に着いていくと決め、JA瀬戸まで歩く事ができました。JA瀬戸を過ぎると同期の仲間がかけつけてくれ、気づいたら同期の仲間に周りを囲まれ、頭では歩きたくないと思っているはずなのに、体は歩いていていました。サポーターの皆様の声援・同期の熱い想い・共に歩いたチャレンジャーの皆様が私をゴールへ導いてくれました。

 そして、100kmの道のりで改善点もありました。余裕がなくなったとき、かけつけてくれている同期に最初何が起こっているのか分からず、囲まれた時にようやく理解できましたが、その同期の大きな想いに泣くことしかできず、笑顔で楽しむ事ができませんでした。「もう二度と歩かない」と弱音や愚痴を伴歩してくれた同期に言い、感謝を忘れ甘えていました。普段の生活そのままが表われていました。日常生活に目をやらず、自分勝手に行動し、問題が起こったら余裕がなくなり周りに迷惑をかける。今の私です。自分独りで立とうとする限界を知り、支え・支えられ皆がいるから自分がいることを心から感じることができました。家族・友達・仲間、甘えさせてもらえる相手がいることに感謝するとともに、まずは見ようとしなかった身近な生活を大切にしたいと思います。

 リタイヤしてから1年間100kmが頭から離れませんでした。想いを募らせ無事完歩した後、何かを喪失した気分になりました。未完歩で苦しかった1年間、岡山政経塾で取り組むことを学び、成長することに喜びを感じるようになっていました。完歩し達成したことで次何取り組もうと焦りました。エネルギーが余ると余計な事ばかり考えてしまいます。次は何しようかな〜?ワクワクドキドキ楽しもう!と心に決めました。
 今年のテーマは「ありのままの自分を受け入れ楽しむ!」です。