2013年 100km Walk

 
◆佐藤 敏哉(10期生・サポーター)

晴れの国 おかやま 24時間・100キロ歩行サポート・レポート           2013年5月18日
「安堵と反省、そして挑戦へ」


はじめに
 本年5月3日・4日の両日開催された、「晴れの国おかやま 24時間100km歩行2013」は無事終了することができました。閉会式の司会を終えた私の中には、「終わった」という安堵の気持ちと共に、いくつもの反省点が渦巻いていました。そして、また別の気持ちも・・・。以下、簡単にではありますが、私の今回の100km歩行への取り組みについてレポートします。

1 企画検討会議の日々
 平成24年7月を第1回として、30回近く企画検討会議を重ねました。最も大変だったのは、サポーターの確保でした。「サポーターが確定しなければサポート組織が作れないだろう!」サポート隊長の怒号が響き渡る会議が終了するのは日付が変わってから、ということは1度や2度ではありませんでした。物事を成し遂げるための組織作りの難しさを痛感しました。

2 新しい取り組み(計測用ICタグの導入)
 前回はタイム計測用のカードを10kmごとのチェックポイントでチャレンジャーに提出してもらうことで各ポイントの到着タイムを記録していましたが、前回の倍の規模となる今回はとても同じ方法では対応できないということで、スタート・ゴール各地点の他30km、50km、70kmの各地点でICタグ(ゼッケンに貼り付けるタイプで、マラソン大会等でよく用いられるものです)を用いてタイムを計測することになり、私が窓口となって計測会社と主にメールでやりとりをしました。30回以上にわたるやりとりのおかげもあってか、タイム計測は無事に行うことができ、昨年と比べると迅速かつ正確に結果を確定することができたと思います。計測会社の潟`ョッパーの担当者の方々には大変お世話になりました。この場を借りて御礼申し上げます。

3 大会当日
 大会当日、私の最初の仕事は開会式での最終注意事項の連絡でした。チャレンジャー、サポーター合わせて500名以上もの方の前に立つのは緊張しました。注意事項の中でも特に、「本大会はあくまで歩行である」点と「サポーターに無断でリタイアしない(勝手に帰らない)」点をゆっくりと、大きな声でチャレンジャーにお伝えすることを心がけました。
 その後の主な担当は30kmと70km地点でのタイムチェックでした。前述のように、計測は順調に行うことができました。しかし、従来から使用していたタイム速報システム「100kmくん」のデータの更新について私が誤操作をしてしまったこともあり、しばらくの間、同システムのタイム表示が不正確になってしまいました。この点については深く反省しています。

4 チャレンジャーの伴歩
 今回は私の紹介で岡山政経塾12期生として入塾した嶋村太郎君が100km歩行に挑戦しました。4日午前9時過ぎ、嶋村君は古傷のある右ひざの激痛に耐えながら、杖をつき、岡山市内を懸命に歩いていました。私は司会を仰せつかっていた閉会式に間に合わなくなるかもしれないが、どうしても伴歩をさせて欲しい旨をサポート隊長に申し出て、嶋村君の伴歩につきました。
 嶋村君は順風満帆とはいえない今までの自分の人生を省みて、自分を変えたいと政経塾に入塾しました。鎮痛薬を6時間毎に飲みながらも襲ってくる苦痛に顔を歪めながら必死で歩いている姿を見るだけで私は胸が一杯になりました。そして、ゴール付近で奥様と合流し、何とか10時前にゴール!嶋村君も奥様も涙をこらえきれません。これこそが100km歩行。今年も感動の瞬間に立ち会えたことに私も感無量でした。

おわりに
 昨年の大会で知り合った方との再会や、フェイスブック上で知り合った方との出会いなど、今回も様々な方と交流することができました。チャレンジャー、サポーターの皆様をはじめ本大会に携わった全ての皆様、本当にお疲れ様でした。ありがとうございました。
 今回の大会が無事終了したことで次回はさらに参加者が増えることが予想されます。無事に大会が終了したことは何よりですが、前述の「100kmくん」の件をはじめ反省点は多々あります。反省点を次回に活かし、この大会をさらに充実したものにしなければならないことを痛感しました。しかし同時に、私自身に関しては、また別の気持ち、2年前に歩いた100kmの道程に再びチャレンジしたいという気持ちがむくむくと湧きあがってくるのを実感しました。
来年は、チャレンジャーとして皆様と再会することになるかもしれません。
 また、お会いしましょう。
以 上