2013年 100km Walk
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◆中川 真寿男(10期生・サポーター)
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晴れの国 おかやま 24時間・100キロ歩行サポート・レポート 2013年5月18日
「 ―― 24時間・100キロ歩行
2度目のサポートを行って ――」
はじめに
昨年夏過ぎたころからサポート会議が開かれ、今年の100キロに向けて動き出しました。昨年初めてサポートをさせていただき、チャレンジャー以上にしんどかったのを思い出し、そのうえ今年は我々10期生が中心となり進めていくというので今まで以上にこれは、大変なことになるなと思いました。
募集人員、募集期間、参加料、事業収支計画、コース設定、後援、練習会、事前説明会等決めなければいけないことがたくさんあり、この中でどれ一つをとっても色々な問題があり、それを一つずつ決めていくのは大変な作業でした。とはいっても、私はなかなか企画運営会議に出席できず、皆様方に迷惑をかけてしまいました。会議は毎回深夜に及び、皆さんの熱心さに頭が下がりました。100キロ当日を迎えるまでの苦労、労力など、裏方の準備はまさに想像を絶するものがあり、みんなの力が合わさったからこそできたものと思っています。この大会の運営については、いろいろ試行錯誤があり、なかなか前に進まず後戻りもたくさんありましたが、「困難に立ち向かう努力を持ち、勇気をもって行動する」というまさに岡山政経塾の行動理念そのものの実践であったように思います。
皆さんの努力のおかげで、420人のチャレンジャーの参加、100人を超えるサポーターの支援を得て、288人の人が完歩し、いろいろなドラマが生まれた「100キロ歩行2013」の大会が無事終了することができたのだと思います。私は、あれだけ大勢の方が動いたのに、事故なく終えることができたのが一番の成果ではなかったかと思います。それは、まさにサポーターのチームワークの勝利といってもいいのではないかと思い、その一端に加われたことをうれしく思っています。
一昨年、チャレンジャーとして参加し、100キロを達成した時の感動、昨年、サポート隊として24時間を超えるサポートを行い、サポート隊の大変さ、先輩たちの苦労に対する感謝の念、そして、今年の企画段階からの試行錯誤を重ねた会議を通しての学びなど、100キロ歩行は私にたくさんのことを考えさせてくれ、貴重な経験を与えてくれました。
当日のサポート
私は、午前中本部で受け付けや総務係、午後は50キロ地点の伊里漁協で誘導ポイントでのサポート、それが済み次第ゴール係の担当になりました。
あれほど協議を重ねてきた計画ですが、実際やってみると思いどおりにはなかなかいきませんでした。チェックポイントの設置は業者に任せていましたが、50キロの伊里漁協でうまく設置ができないので、すぐ来てくれと連絡が入り、昼ご飯も食べられずに後楽園から移動。電源のケーブル、発電機のガソリンがない、設置場所に車が止めてあり設置できないなどの問題がありました。到着すると大体の問題はエリア長が解決したとのこと。喜んだのもつかの間、1位の人がこちらに向かっているとの情報が入りました。予定では午後5時ぐらいと考えていたが、1位の人はずっと小走りで来ており予定をはるかに超える速さでチェックポイントに迫っていました。午後3時前にはチェックポイントを元気に通過し、私は自分の持ち場の伊里漁協を過ぎた交差点で誘導を行いました。それからが大変で、まだ時間が早かったので、先々の誘導ポイントには人が配置できていないところもあり、チャレンジャー担当の人が手配に奔走していました。
チェックポイントなどの時間は、昨年のタイムを参考に余裕をもって作った配置表でしたが、歩くのではなく走ったと思われるチャレンジャーの方により時間が大幅に早くなり、配置人員の確保が狂ってしまったのは残念なことだと思いました。(走っていなかったらごめんなさい、私からするととても歩くスピードとは思えない、速いペースだったものですから)
企画会議でも議題になりましたが、走ると棄権とは明確に規定はしなかったように思います。あまりにも速いチャレンジャーによって途中からのすべての段取りが狂ってしまい、調整するのに手間取りサポート体制の変更を余儀なくされました。走るのは禁止にすべきではないでしょうか。あくまでこの晴れの国おかやま24時間・100キロ歩行の大会は、「歩く」ことに限定すべきだと思います。
ゴールで
ゴールの当初予測は夜中の12時でしたが、1位の人は10時過ぎには到着しそうだということで早々に伊里漁協を後にし、後楽園で1位の人を迎える準備を行いました。今までの大会で12時前に帰ってきた人はかつてなく、1位のチャレンジャーの方は非常に早いペースで最後まで頑張られ、午後11時前にテープを切られました。その方はなんと、終電に間に合いそうなので岡山駅まで歩いていこうといって駅を目指して歩いて行きました。お話を聞くと、マラソンやトライアスロンの大会に何度も出ている方で、100キロはその方にとっては足慣らしぐらいだったのかな。
それから時間をおいて、あるいは次々に1人、また1人ゴールに到着し、それぞれにドラマがありました。力強くゴールした人、2人で手をつないでゴールした人、3人組みのオジサンのゴール、足を引きずりながらやっとゴールにたどり着いた人、ガッツポーズでゴールした人、涙を流しながらゴールした人、昨年に引き続き2度目のゴールの人、24時間ぎりぎりにゴールした人など本当に様々なゴールがありました。その瞬間に立ち会えた私は、自分がゴールした時のことを思いながら、どの方のゴールに対しても心から拍手を送っていました。ゴールした人、あるいはゴールは叶わず心ならずもリタイアした人、その人その人に自分との闘いがあり、それぞれに挑戦した人にしか得られない経験ができたのではないでしょうか。
一般の人をまじえて、大きくなった規模の第2回の100キロ歩行の大会が無事終了したことの裏には、本当にたくさんの人々の支えがあったからだと思っています。今回参加したチャレンジャーであれサポーターであれ、人を成長させてくれる100キロ歩行だと思いました。この大会がますます発展することを祈念して、たくさんのかかわった方々に感謝とお礼を申し上げたいと思います。
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