2013年 100km Walk

 
◆藤井 美子(10期生・サポーター)

晴れの国 おかやま 24時間・100キロ歩行サポート・レポート           2013年5月19日
「言葉はパワーの源」



 朝5時、空が青く、空気が清々しい。普段は、眠い時間なのにすっきりと身体が冴えている。「皆が完歩できますように」と強い想いを込め、塩をいつもより多めに振っておにぎりを握る。

 約1年の準備期間、何度も何度も会議を重ねた「晴れの国おかやま24時間100キロ歩行」が今日から始まる。皆に任せっきりで、会議にあまり参加も出来ずにいた自分がいる。もっと出来ることがあったのではなかっただろうか・・と後悔の気持ちが拭いきれない。次回は、積極的に自分ができることを、責任をもって行動し、「晴れの国」に相応しい気持ちで迎えることが出来るようにしようと決めた。

 AM10時、ピストルの音と共に420名がいっせいにスタートした。
 皆無事に、ゴールで会うことが出来ますように・・。今日は朝から何度願いことをしたのだろうか。皆を見送った後、名簿でチャレンジャーの人数を確認する。チェックを終えると直ぐに、お呼びがかかる。「コース上で工事をしており、道が狭くなっている。危ないので誘導をしてほしい」。急いで現地に向かう。道が狭くなっているうえに、車も沢山通って確かに危ない。直ぐに誘導に入る。いつ何があっても良いように柔軟な対応を求められる。全てはチャレンジャーの安全の為に。誘導をしている後ろのお家の方が、声をかけてくれた。24時間で100キロを歩くことにとても驚かれている。自分は歩くことは出来ないが、来年は、何か用意して配ろうかな・・とおっしゃって下さった。是非、お願いします!

 伊理漁協に入る。今年は、先頭がかなり早いため、予定より早く自分の持ち場にスタンバイ。昨年のチャレンジャー、磯本さんと1年振りにお会いすることが出来るので楽しみである。交差点に行くと、磯本さんは既にスタンバイしており、元気な姿を拝見することが出来た。先頭集団は、一人が通っても、次に来るのに時間がかかる。これから、長く時間がかかることを分かっているのに、気持ちが落ち着かず、椅子に2人とも座ることが出来ないでいた。磯本さんが、ふと「昨年歩いて、自分が苦しい時に、藤井さんが私の名前を呼びながら応援をしてくれたことで、パワーをもらい歩くことができた。サポーターの皆さん、一生懸命応援をしてくれるが、名前を呼んで応援してくれたのは、本当に心強かった」と話してくれた。磯本さん、私の方が磯本さんの歩く姿に、沢山の勇気と感動・希望を頂いたのです。こちらが感謝しなくてはいけないのに、素敵な言葉を頂き有難うございます。
 
 ゴール地点に、移動しチャレンジャーの方々を待つ。100キロを本当に歩いたの?と疑ってしまうくらい、平然とゴールをする方もいらっしゃれば、疲れすぎて声も出せない、座ったら最後、立てない様な方もいらっしゃる。それぞれ、この100キロで沢山の自分に出会っただろう。ゴールをする姿に感動し、涙が何度も落ちて行った。
 
 友人と、無事100キロ歩行が終わった当日、お疲れ様会を行った。皆、一皮剥けたように良い顔をしている。自分が苦しく、辛い時に、ふと道路を見ると今自分が欲しいと思う言葉が書いてある、また壁にも言葉が書いて貼ってある。それを見て、どれだけ励まされたことかと口々に言っていた。あれが無ければ自分は、リタイアしたとも。そして、何よりサポーターの励ましの言葉に背中を押され、歩くことが出来たとも。一人ではない、皆と一緒に歩いている。最後は感謝の気持ちしか出てこなかったと話してくれた。私もサポーターをさせて頂き最後に強く出てくる言葉は皆さんに感謝の一言である。
「言葉はパワーの源」。今年は、強く感じた100キロであった。

 昨年ご自分がチャレンジャーとして歩き、今年はサポーターとして大活躍してくれた皆さん、本当に有難うございました。ゴールをしたチャレンジャーに少しでも早く完歩証明書を渡そうと、一生懸命自転車をこぎ、橋を往復して頂き有難うございます。ゴールテープをしっかりと持ってチャレンジャーを迎えて頂き有難うございます。この場を借りてお礼をさせて頂きます。本当に有難うございました。また、来年もサポーター、いえいえチャレンジャー(?)でお会いできますこと楽しみにしております。