2013年 100km Walk

 
◆入野 清子(12期生・サポーター)

晴れの国 おかやま 24時間・100キロ歩行サポート・レポート           2013年5月16日
「歩けない事の悔しさ、喜び」



1:開催までに
 この4月に入塾し12期生として、皆と100キロ歩行をする。
 12期生として、まず実施される最初の大きなイベント。
 楽しみでもあり、自分にできるか…。でも、楽しみが勝つ。
 やるからには、完歩しかない。
 この1年超えてきた事に比べれば、仲間が居てくれる。仲間が居れば、完歩できるはずだ。
 そう思っていました。練習も開始しました。

しかし…
 医師からの歩行禁止、サポートとしての参加も最後にはドクターストップ。
 皆と歩く事。自分自身を試してみたい事、そして、達成したいこと。
 「いったい、岡山政経塾に参加した意味はどこにあるのか?」全く分からなくなりました。
 泣きながら、事務局長に相談しました。
 歩行禁止令が出たときも、サポート禁止が出た時も。
 事務局長に頂いた言葉、「24時間100キロ歩行とは、イベントでもあるかもしれない。ただし、自分にとっての24時間100キロ歩行は、自分自身でしか作れない、達成できない。悔しい思いは、自分自身しか分からないと。」

2:私に取っての100キロ歩行
 私が歩けない事は、事実。どう足掻いても、それは変わらない。
 そして、そのサポートさえまでストップ。
 私に残された100キロ歩行は、「同期全員の完歩を祈るだけ」。
 それが、唯一私の100キロ歩行への参加しか道がありませんでした。
 悔しさ、情けなさ、色んな思いが入り混じる日々を過ごしていたのが100キロ歩行開始前の本当の私でした。
 開催直前に同期の皆にメールをしていました。「私の分まで歩いて欲しい。」と、皆に無理なお願いをしていました。
 その時、本当は、私は病院のベットの中でした。
 入院中である事は、誰にも話していませんでした。その時、私は発作を起こし、且つ、簡易な手術を再びしていましたから。(同期の皆さん、黙っていてごめんなさい。)
 ただ、私の無理なお願いを同期は受け止めてくれ、実況中継をして欲しいと連絡をくれていました。
 そんな皆とのやり取りを通して、皆のスタートだけは見たい。
 それだけを理由に当日、病院に外出許可を取り皆に会いに・・・。

3:開催当日
 皆がそれぞれに準備をしていると同時に、これからの24時間歩行の精一杯の中、皆が皆、私の体を心配してくれていました。
 出逢ってたった一か月の人なのに。本当に嬉しかった。そして、本当に皆に完歩して欲しい、心から思いました。
 そして、迎えた出発の合図。皆を無事に見送る事が出来ました。
 私は再び病院へ。
 ずっと、同時中継をしていましたが…

 居てもたってもいれず、途中途中で皆に逢いに…。三宅さんには怒られましたけど。
 行ってよかったと思っています。行かなければ、今、後悔していることでしょう。

4:感動を貰って
 今回の100キロ歩行。
 恐らく、一番の感動と感謝を頂いたのは私だと思います。
 同期のメンバーに感謝しています。
 頑張っている姿、それを支える奥様や家族の姿。私は一緒に歩けませんでした。そこで得る達成感は皆に負けているかもしれません。
 しかし、100キロ歩行を支える人、地元のボランティアの方々とのふれあい、そして、自慢の同期のメンバー。私は、その方々に逢えた事に今、本当に感謝しています。
  
 これからの一年間、12期生のメンバーと共に過ごす事を心から楽しみです。
 そして、改めて関係者の方々にお礼を言いたいと思います。
 良き同期に出会い、良い経験をさせて頂いた事に感謝しております。
 本当に皆様、ありがとうございました。

                                  以上