2013年 100km Walk
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◆森田 明男(8期生・サポーター)
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晴れの国 おかやま 24時間・100キロ歩行サポート・レポート 作成日:平成25年5月9日
『限界挑戦の100km、万感の想い。』
また今年もGWの一大行事が終わった。大きな事故も怪我も無く、この大規模なイベントが無事終わって心底ホッとしたのが実感。今年は私事であるが、父が末期癌で闘病していたため、サポーター登録はしていたものの固定の役割を担ってしまうと逆に迷惑をかける事態もあるだろうと思い、フリーサポートという状態で参加させてもらった。慢性的にサポート人員が不足しているなかで、大変我儘を言ったことをまずはお詫びしたい。
結果、看病の甲斐もなくGW直前に父が亡くなり、告別式等もひと通り済ませて大会当日はフルサポートができるようになった。事前の 打ち合わせにも全く参加していなかったため、準備から研究科として全体を把握し運営に参加していた同期の采女さんの指示で現場ではフルサポートさせてもらうこととなった。本部待機番、30キロチェッカー、本部手荷物番、90キロ誘導サポーターなどの役割をこなして、翌朝7時以降はゴール地点で最後の出迎え。8時過ぎからは、面識のあるチャレンジャーが続々とゴール。精根疲れ果てた顔、汗と涙が入り混じった顔、達成感で満面の笑み、満身創痍の鬼気迫る形相など、激闘の24時間が伝わるチャレンジャーの方たちの顔を数多く拝見できた。数年前に涙が溢れながらゴールし、その直後には脚が硬直して立ち上がれなかった過去の自分を思い出した。その瞬間にまた熱い想いが再びこみ上げてきた。
今年も100キロの長い道のりのなかで色々なドラマを見せてもらった。その感動の最大の山場は確かに後楽園のゴールなのかもしれない。しかし、全てのチャレンジャーが、またサポーターが普段あまり経験したことのない感情を抱えて大会終了後に後楽園をおそらく後にしている筈だ。これはリタイアした方、24時間歩き続けた完歩者、100キロ完歩者だけでなく、サポートをした人たちも含めた共通の感情ではないだろうか。身体と心と物の準備をすれば100キロは歩ける、限界は遠のくということは頭では理解できる。しかし、あまりにも100キロという道のりは長過ぎるし、必ず精神も肉体もいやがうえにも蝕まれる。だからこそ、この道のりに挑戦する、限界にチャレンジする人たちがあまりにも貴いと思えて仕方ないのである。その挑戦に関わること、携わることで私も万感の想いに満たされる。だからこそ、毎年GWの後半の休みを返上してまでも、毎年サポートしてしまうのではないだろうか。
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