2013年 100km Walk

 
◆西原 哲也(岡山政経塾・100km歩行担当幹事)

晴れの国 おかやま 24時間・100キロ歩行サポート・レポート           2013年5月19日
「そんな!アホな!?」から10年・・・



 岡山政経塾は、2002年1月、“地域経営の理念を学び、時代認識を深めた人材が、政治や経済、行政、街づくりなど様々な分野で岡山の前進と繁栄に貢献すること”などを目的として設立された。
 (財)松下政経塾の知恵と経験に学びつつ、岡山の未来に大きな夢を描き、人間とは何か、日本とは何かについて考察を深めるなど、強い信念と責任感、実行力、国際的な視野をもって岡山の未来を創造する人材の育成につとめている。
 
 設立年の翌春、小山事務局長が、とんでもないことを言い出した!!
 「ゴールデンウィークに、24時間 100km歩行をやるぞ!行き先は、備前藩の産業・生活の基盤造りに尽力した津田 永忠(つだ ながただ)の偉業をたどり、閑谷学校を巡る100kmに設定するのだぁ〜〜!」と言い始めた。
 「そんな、やっちゅもねぇ。そげぇ〜な無茶したら、塾生が倒れてしまうがぁ。」という忠告にも耳を貸さず、勝手にルートづくりを始めた。
 そして半ば強制的に集められた、チャレンジャー;15名と、2期生を中心にした、サポーター;11名が組織された。

 5月3日の深夜、“うつらうつら”しながら、それでも気になって寝付けない。やおら携帯電話を持って、2期生サポーターの「新田祐子」に様子を聞くと、「ぎゃぁ〜、スゴイ!!」と、訳の分からぬ、悲鳴らしき声が聞こえる。
 「すわっ!こりゃ、大変なことになっている!?」と、車を走らせ閑谷に向かい、押しかけサポーターとして夜明けを迎えた。初めてのことなのでチャレンジャーにも、サポーターにも、さしたるノウハウは無く、大きな「足のマメ」が潰れて、痛がっていた。
 2003年の「第一回 大会」で24時間以内に完歩できた塾生は、たったの4名。
 24時間、歩き続けた1人を加えても、完歩率は1/4程度であった。

 10年ひと昔と言うが、回を重ねるにしたがって完歩率は向上し、2011年には9割を越えている。そして昨年から、県民参加による「晴れの国 おかやま 24時間・100キロ歩行」が行われるようになった。
 「そんな!アホなことを!」から始まって10年・・・今年の参加者は420名(チャレンジャー+サポーター数)と、昨年の二倍強に膨らんでいる。岡山県民のみならず全国各地から参加して下さる、「晴れの国 おかやま 24時間・100キロ歩行」へと、発展・成長していくことを希う次第である。

 最後に、参加して下さったチャレンジャー&サポーターの皆様、お疲れさまでした。来年のゴールデンウィークも、後楽園でお元気な姿をお待ちしています。
 そして、沿道から応援して下さった県民の皆さま、本当に、有り難うございました。
 そして来年こそ、「そんな!アホなこと!」に、ご参加なさいませんか?
 そして今後とも、どうぞ宜しくお願い申し上げます。


岡山政経塾 24時間100km歩行 参加者リスト
開催年 24時間100km完歩 チャレンジャー & サポーター
塾生 一般 24時間
完歩者
途中
リタイア
合計
参加者
サポーター
参加者数
24時間以内
完歩率※1
サポーター
※2
2003年 4名     1名 10名 15名 12名 26.7% 80.0%
2004年 10名   1名 30名 41名 19名 24.4% 46.3%
2005年 11名   3名 23名 37名 38名 29.7% 102.7%
2006年 27名   1名 14名 42名 31名 64.3% 73.8%
2007年 21名   2名 7名 30名 40名 70.0% 133.3%
2008年 24名   2名 8名 34名 48名 70.6% 141.2%
2009年 16名 2名 5名 4名 27名 58名 66.7% 214.8%
2010年 20名 1名 0名 4名 25名 54名 84.0% 216.0%
2011年 19名 3名 0名 2名 24名 59名 91.7% 245.8%
2012年 139名 4名 72名 215名 96名 64.7% 44.7%
2013年 288名 24名 108名 420名 108名 68.6% 25.7%
合 計 585名 43名 282名 910名 563名 64.3% 61.9%
 ※1:24時間以内完歩率=24時間以内の完歩者数÷24時間100km歩行チャレンジャー数
 ※2:サポート率=サポーター数÷24時間100km歩行歩行チャレンジャー数


「追伸」人間に与えられた天寿は125歳。
 ウィキペディア「人生125歳説」に、人間は遺伝子的に125歳まで生きられるように設計されていると書かれています。50歩ゆずたっとしても 「人間は誰しも、100歳まで生きることが出来る。」と解釈できます。

 私は、100km歩行を、「人の一生」に、たとえてきました。
 10(Km)歳までは、はやる気持ちを抑えつつ、ヨチヨチと歩き、
 33歳(飯井交差点)で、女の厄年を無事に過ぎ、
 42歳(片上湾の海岸線を備前体育館)は、男の厄年。
 60歳(閑谷から吉永)は、暗い夜道に一筋の希望(明かり)を見つけ、還暦を祝う。
 72歳(熊山から瀬戸)で、今までの人生を静かに振り返り、
 旧市街地に入って99歳の白寿を乗り切り、
 100歳の天寿を全うし、自らの人生を後楽園で祝う。

 あなたも「24時間 100km歩行」に参加してみませんか?
 「人は誰しも、100Kmを歩く力を秘めている。」 (モグラ筆)