2013年 100km Walk

 
◆沼田 吉貞(一般参加・ゼッケン:116)

晴れの国 おかやま 24時間・100キロ歩行レポート             2013年5月6日
「24時間 100キロ歩行に思う」



1.はじめに

(1)目標

「自分を振り返る」「コースを楽しむ」

 昨年、参加させて頂き、ゴールした時にゴールの感動と同時に「トライアスロンよりも、しんどいではないか。こんなにキツイのには、もう二度と出ない!!」と強く思いました。
 しかし、時間をおいて考えた時に「私のトレーニングが100km歩行に対して足りていなかったからではないだろうか」と思うようになりました。
 そして昨年のチャレンジでは、本来の100km歩行の意味である「自分を振り返る」という事が出来ていませんでした。
 そこで、今年は昨年よりも、多くのトレーニングを積み、体力的、又、精神的に余裕を持ち「自分を振り返る」「コースを楽しむ」という事を今回の参加の目標にしました。


(2)結果

 100kmを完歩し、その目標に到達出来ました。歩行の途中では、自分を振り返り、色々と考えることが出来ました。ボランティアの皆様の活動や厚い声援に感謝しました。歩行中には、川にいた鯉や山の緑を楽しませて頂き、又、道中では、行ってみたいピザ屋さんを見付ける事が出来ました。
 何より、皆様に支えられて初めてゴールのテープを切る事が出来るという事を改めて強く実感しました。


(3)これからのチャレンジャー皆様へ

 体と心と物の準備無くして、この24時間歩行において目標到達はあり得ません。



2.準備

(1)練習会

 私は練習会には参加していませんでした。
 自宅をスタート地点として、早歩きで3時間から4時間のトレーニングを週に2回しました。
 昨年は、早歩きで1時間から1時間半程度を週に2回していました。今年は去年の2倍トレーニングをした事になります。


(2)道具の準備と対策

 ・ポシェット
 私はリュックサックではなくポシェットで参加させて頂きました。必要な物を取り出す時には、手元から出せるのでとても便利でした。
ポシェットの難点は入る荷物の量が少ないことです。

 ・靴
 去年に使用したシューズをそのまま使用しました。
これは、スポーツショップの店員の方に私の足の形に合う運動靴を選んで頂いた物で、メーカーはミズノでした。

 ・ソックス
 歩行用の足袋のような形になったソックスを履きました。
 しかし、トレーニンングでは起きなかったトラブルが本番で起きてしまいました。小指と薬指が擦れてとても痛かったです。
 これは余りお勧めしません。5本指のソックスが良いと思います。トレーニングでは起きなかったのに100kmにもなると、何が起きるか分かりません。

 ・足のマメの対策
 これは、とても重要な対策だと思います。
 昨年、100km歩行に参加させて頂いた時に、くるぶし辺りに大きなマメが出来てしまい、中盤から激痛との戦いになりました。
 そこで、今年は予めマメが出来るであろう箇所の、足の裏の地面に着く所の全部と、くるぶしの下辺りに、粘着力の強いシップを貼り、その上から歩行用靴下を履きました。
 効果抜群で、今回の歩行では全くマメが出来ませんでした。

 ・帽子
 側面と後頭部に日よけの生地が付いていて、風が強くても帽子が飛ばないようにあご紐が付いた帽子を着用しました。

 ・服装
 前日の天気予報では、気温が低い事が予報されていたので、上着は体に密着する長袖の黒いTシャツの上に、厚めのトレーニングウエアーを着ました。
下はジャージを着ました。夜間でも車から発見され易いように上下共に白色にしました。

 ・栄養補給
 おにぎりを5つ持参しました。足りない食べ物や飲み物は、コンビニや自動販売機にて、都度購入しました。
 飲み物はスポーツドリンクではなく、500mlのペットボトルに入ったコーラと栄養ドリンクをよく買いました。
 コーラを飲む時には、よく振って気を抜いて飲みました。コーラは一時的に血糖値を上げるので、疲れた時にはとても効果的だと思います。

・歯ブラシ
 大会中は常にコーラやおにぎりで栄養補給をしていますので、ゴールした後で近くのお手洗いの洗面台で歯を磨きました。

・コンタクト用品
 私は普段からコンタクトを装着しています。ゴールした後に、仮眠するる事を想定して用意しておきました。

・お金
 1万円用意しました。実際に使ったのは4000円弱くらいだと思います。コーラーと栄養ドリンクとおにぎりを買いました。




3.本番

スタート前
 今年は、かなりトレーニングを積んだので、凄く自信がありました。スタートが待ち遠しかったです。
 また、政経塾の皆様と色々なお話をさせて頂きました。とてもリラックスすることが出来ました。

〜沖田神社(10km)
 先頭集団に付いて行こうと、少し早めなペースで歩いていました。しかし、すぐに引き離され、その後、自分も本来のペースを取り戻しました。

〜門前交差点(19km)
 そのまま自分のペースで歩いていたので、とても軽快に歩けました。
昨年は、余裕が無くて食べる事が出来なかったいちごを、今年は味わって食べられました。

〜飯井交差点(31km)
 歩くペースは落ちる事無く、とても軽快でした。早速、トレーニングの成果が現れていると思いました。
門前交差点からの道中、川沿いを歩いていると、川に鯉や亀が泳いでいて、心が和みました

〜備前体育館(40km)
 とても順調に歩くことが出来、伊里漁協に早く到着したかったので、備前体育館で休憩せずにそのまま通過しました。

〜伊里漁協(49km)
 17時27分に到着しました。椅子に座る前に、足のストレッチを十分にしました。
ここでは、おいしい釜玉うどんを頂きました。スタッフの皆様に温かい声を掛けて頂き、とても元気が出ました。
 長い時間椅子に座っていると、脚の筋肉が硬直するので、休憩は短めにしました。

〜閑谷学校緑地公園(58km)
 去年は難関だったここの急な坂も、今年はとても軽快に歩けました。
政経塾の方が「凄い早いですよ」と声を掛けてくださり、その一言がとても心の支えになりました。

〜リバーサイド(68km)
 順調に来られたので、休まずに先を急ぎました。

〜セブンイレブン(82km)
 実は、リバーサイドからここの間が一番きつかったです。とても長く感じ、そして前にも後ろにも、チャレンジャーが誰もいないので「ひょっとして私は、コースアウトしたのではないか」と不安になりました。
 政経塾のオレンジ色の服を着た方がいる交差点に着いた時には、とても安心しました。又、知り合いの方が、私の足のマッサージをしてくださり、とても楽になりました。

〜後楽園(ゴール)
 2時42分41秒にゴールしました。
政経塾の方が「凄い記録ですよ!」と言ってくださった時は、目が熱くなりました。
ボランティアの皆様の熱い厚い声援に迎えられゴールしました。とても感動しました。



4.感想

 昨年の経験の中での失敗が、今年のチャレンジにとても生かされました。体と心と物の準備が如何に重要かという事を強く感じました。
 そして何より、政経塾やボランティアの皆様の支え無くして、ゴールはあり得ません。心から感謝します。本当に有り難うございました。