2013年 100km Walk
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◆渡邉 和義(一般参加・ゼッケン:34)
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晴れの国 おかやま 24時間・100キロ歩行レポート 2013年5月15日
「24時間 100キロ歩行に思う」
動機
昨年の10回大会に知り合いが家族で参加されたのに刺激され、還暦過ぎた自分でも出来るものか無性に挑戦してみたくなった。
準備
1月20日申し込みをしてからはワクワクしながら練習を始めました。毎日夕方自宅の周りを30分やや早足で歩いていましたが、100kmを24時間以内に歩くのだから普通の速度4kmでは間に合わない、などと一人で悩んでました。掲示板や昨年度のレポートを参考にして自分なりに時速5kmを維持できるよう、我が家から備中国分寺を往復する10kmコースを設定2時間以内に歩けるよう週に一回行いました。
3月9日の練習会に参加して時速7kmを確認、そのスピードに驚きました。完歩するためにはこのスピードで歩けるようにならなければと、今までのコースから7kmコースに変更して一時間で歩けるように練習を変更しました。
最初は張り切ってやっていましたが、何とか時速7kmを達成できた頃から怠け虫が出てきてしまいました。4月後半に京都を練習兼ねて徒歩で観光したのが最後でした。
持ち物(バックパック)
海苔のおむすび2個 バナナ2本 ミネラル入り水500ml 飴10個 タオル2枚 靴下2 簡易雨具 小銭入れ ipod ヘッドランプ ミニ懐中電灯 夜行たすき予備電池 夜用上下服 消炎症クリーム カプセルミネラル 筆記具 携帯電話
(この中で不使用の物 タオル1 靴下1 雨具 ミニ懐中電灯)
当日
岡山駅から会場まで徒歩で移動8時半到着受付を済ませ会場の雰囲気を楽しみながら開会式を待っていました。 開会式での高揚した気持ちを抑えながら出発、人が多く思うように歩けないので、出来るだけ前に行こうとスピードを上げました。河川敷から土手に上がる頃には5〜60番辺りでした。ここから百間川までは交通量も多く舗道も狭く列を作っての歩行でした。百間川土手は広く歩きやすく遠足気分で歩けました。10km地点での休憩をなしで歩き続けました。これが反省点かも? 西大寺に向けての途中最初の給水リュックを一度降ろさなとボトルが取れないので大変でした。歩きながら簡単に取れるような工夫が必要です。
20km 12時30分西大寺緑化公園辺りで限界エネルギーの補給、芝生に腰を下ろし海苔おむすびと目刺しで昼食デザートにバナナ給水と共にミネラルを補給、5分程度で出発 元気が出てくる。吉井川を渡り左折 19km門前交差点にて応援団イチゴと飲み物をもらいすぐ出発、長船までの間に何人かの人に抜かされました。箕輪交差点にてコンビニで水、飴、最中アイスを購入この辺りで大分追い越されたようです。
31km 15時19分飯井交差点チェックポイント時速5.8kmペース この辺りからかなり疲れが出始めてきました。鶴海交差点から備前体育館までの曲がりくねった起伏の道をやっと到着17時40分ここでトイレ、痛んだ足に消炎クリームを塗布15分くらい休憩した後出発、片上に着く前に体の調子がおかしくなる、道の脇で残りのおむすびと目刺し、ミネラルを水で流し込む、するとまた
元気が出てきて歩きはじめることが出来た。18時をまわって段々辺りが薄暗くなりライトを点灯する。片上の町を過ぎた頃にはライトがないと歩けないくらい暗くなってくる。単三3本使用の重いライトだけれど明るく歩きやすい。歩きながらバナナを食べ伊里漁協をめざす。
49km 19時34分伊里漁協 約5kmペース うどんとゆで卵の接待を受ける、ブルーシートの上で身体をしばし休める。水を購入して出発同じペースの人がいて後をついて歩くとても歩きやすい。国道を渡りいよいよ坂道にかかる。坂道を歩いていると一台の車が止まり「何の目的で歩いているの?」と問われ、思わず「自己鍛錬のため」と答える。そうか自分はまだ自己鍛錬のために歩いているのだと納得してしまう。
58km 22時過ぎ前の人のお陰で遅れることもなく閑谷緑地公園到着 おむすびや煮物の接待を受けここでも長めの休憩を取り寒さ対策の上着とズボンをはく。22時30頃出発身体が冷えて下り道が応えるがしばらく歩くと痛みは和らいでくる。吉永に降りて西進すると道路になにやら張り紙が沢山貼ってある。応援メッセージだ。ライトで浮かび上がるメッセージに元気づけられました。
68km 0時37分 (約5kmペースリバーサイドに到着、)味噌汁とおむすびの接待を受け休息トイレと足裏への消炎クリーム塗布 靴下を履き替えるが特に変化無し、左股関節辺りが痛い。身体が冷えると歩き始めが痛いので0時50分頃出発、しかしなかなか暖まらない一歩一歩が出来損ないのロボットが歩くようにカクカクしている。10分くらい歩いていると何とか歩けるようになったがスピードはかなり落ちているのがわかる。車で通っても結構距離を感じる和気・瀬戸間いくら歩いても到着しない自分が思っている半分のスピードしか出ていないようだ。
82km 3時ごろ瀬戸のコンビニ到着がコンビニで水などを購入して出発 下市の交差点辺りで空がしらじらとしてくる、この辺りから信号で止まるたびにストレッチをしなければ歩けない状態になってしまった。牟佐へのだらだらと続く上り坂で知り合いに抜かれる、「走ったり歩いたりが楽だ」と言っているが今の自分はとても走れる状態ではない。何とか一歩ずつ歩いていけばゴールは近づくと心で云いながら歩く。大原橋の坂がきついやっとで渡りきる。
90km 6時 サポートポイントで残り10kmの声を聞く。時刻は6時残り4時間身体が普通なら二時間で歩ける距離だが、間に合うかなと不安が頭をよぎる。朝日に照らされて身体が段々暑くなってくる。ふと自分の影を見るとなんだか左の肩が落ちて曲がっている骨盤が歪んでしまったのか?と左の股関節をさすりながら不安な気持ちも大きくなってくる。
8時、三軒屋町公会堂丁字路 8時20分 法界院踏切で「このままの調子で歩くとゴールできますよ」の声に勇気づけられる。 9時10分柳川交差点 数人のチャレンジャーと応援の人たちと一緒に歩く。ここまで来ると安心しかし足の痛みは酷くなる。
10時26分最終チェックポイント ゴールテープを切り芝生に倒れ込んでしまう。
10時過ぎ閉会式の声を聞きながら起きあがれない、しばらく横たわっていた。
その後何とか回復して我が家まで帰ることが出来ました。
スタッフやサポーターそして共に歩いたチャレンジャーの方々の応援や励ましで何とか完歩出来ましたが、身体の準備不足や途中の休息の仕方、携行品の品数や方法など反省点は沢山あります。一週間たってやっと元の身体に戻りました。来年は一晩で回復できる身体で挑戦しようと思います、その時にはまたよろしくお願い致します。
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