2013年 100km Walk

 
◆浅見 純(一般参加・ゼッケン:357)

晴れの国 おかやま 24時間・100キロ歩行レポート             2013年5月22日
「24時間100km歩行レポート」



1.参加理由

 私は中途採用で昨年6月に入社しました。新入社員は「24時間100km歩行」への参加をしなければいけないと社長を初め周りの同僚からも言われており、参加するのが当り前と思っていました。しかし社長と食事をしている時に社長へ「昨年4月に入った新入社員2名と今年入社する5名と○○さんと○○さんが歩くので10名は超えますね」と言うと、社長は「今年入る新入社員5名+αじゃけん10名はいかまあ」との一言。何と思い社長の顔を見ると嘘をついた時に出る「ニヤケ顔・・・」その顔を見てやられたと思いました。理由はどうであれ、1回出ると決めたのだからやってみようと思い参加を決意しました。



2.準備

 「体」と「物」の準備は半年前より準備を開始しました。特に運動をする事も無いので軽いウォーキングから始めましたが、ちょっと無理をしただけなのに左膝に水が溜まり歩けない状況。病院に行き水を抜いたら1〜2週間の安静期間が3回続きました。結局「体」の準備は思うように出来ずに、会社の練習会が始まりました。会社での練習会も膝をかばいながらの練習でした。練習歩行距離は7.1kmを1時間15〜20分で歩いていましたが、1時間10分の目標を立て練習会へ参加。出だしよりペースを上げ、ゴールしましたが結果は1時間11分+膝への水溜りの結果、本番3週間前で休憩と成りました。これでは100km歩行は完全に難しいと思い、膝の炎症を抑える為にアイシング、炎症や腫れを抑える薬を貰いに病院へ又、整骨院ではテーピングの仕方を教えて貰い「物」への準備、家族のサポートの要請を行い本番を迎えました。



3.本番

 睡眠もしっかり取れて体調は◎。しかし膝は痛みを残し、本番15分前までアイシングの状態で不安も大きかったですが、いよいよスタートの合図。
歩いてみるとスローペースと膝をかばう歩きでなかなか自分のペースが掴めずにいましたが、このままでは右足への負担が大きいのでペースを上げて両足に力を入れ歩きました。すると、思っていたよりも左膝は痛くなく、このペースでいけるところまで行こうと思い行きました。約10km毎にアイシングとストレッチを入れて30kmまでは順調に行きましたが自分との戦いはここからでした。
40kmまでのアップダウンでペースダウン。今は辛いが必ず楽になると自分に言い聞かせ備前体育館を目指しました。そこで、会社の同僚から必死の応援と勇気を頂き、「よし、頑張るぞ」と気合を入れ伊里漁協へ向いました。
 足取りは軽く伊里までは順調に進み、伊里では仕事を終えて、駆け付けて炊き出しを手伝う同僚に「釜玉うどん」を頂き、本当に美味しかったです。又、社長より「どんな?」と言われ、「足が痛い」と返答すると「50Km歩いてどこも痛くない者はおらん」と言われ、「本当に辛くなったら食べや」とメッセージ付ゆで卵を貰いました。そこに居た全スタッフ・サポーターに激励を頂き、後半のスタートを切りました。
後半は思うように前に進まないし、歩道の凸凹も気になるぐらい進みませんでした。気温も下がり、真っ暗の中孤独に歩きテンションは下がる中、上を見ると綺麗な星空でした。それを見て夜空も応援してくれていると自然に感謝。その時は思いませんでしたが、今思うとあんな辛い場面でよく感謝したと思います。
 リバーサイドまでは10km毎にアイシングとストレッチをしましたが、これよりは難しいと判断し家族には約5km毎に待機をお願いしました。
仕事を終えて、深夜にも関らずサポートに駆け付けてくれた同僚が伴歩してくれている時は頑張って歩けましたが、いなくなるとペースダウンとなり50kmまで順調だったはずが、90km時点でAM6:30と完全にペースダウンでした。90kmより先は「絶対に完歩する」と気持ちだけで足を前へ前へと進めました。
 残り1km時点で、同じく100kmに参加してすでにゴールしていた常務が、足をひこずりながら「残り1km、頑張れ」と応援してくれ、思わず「この人は化け物か」と正直思いました。やっと1kmと思いながらもその1kmがとても長く感じましたが、みなさまの応援・激励のおかげでなんとか完歩致しました。
ゴールのテープをくぐった瞬間、人・物・自然・すべてに「ありがとう」と感謝の気持ちしか有りませんでした。



4.最後に

 今回の「24時間100km歩行」に参加する前は100km歩行に出ないといけないという気持ちでした。終わって感謝の気持ちに変わり、ゆくゆく考えてみると出たいのに仕事の関係上参加出来ない1名の社員がいる事に気付きました。「歩きたいのに歩けない」その人の気持ちを考えると本当に申し訳ないと思いました。今後100km歩行は弊社に取って重大なイベントに成ることは間違いありません。一人でも多く参加出来る組織作りを「感謝の気持ち」で取り組んで参ります。
 最後に成りましたが、岡山政経塾、サポーター、ボランティア、応援団、のだ初戦士、家族にお礼とともに感謝致します。本当に有難う御座いました。