2013年 100km Walk
|
|
◆妹尾 英史(岡山政経塾 12期生・ゼッケン:400)
|
晴れの国 おかやま 24時間・100キロ歩行レポート 2013年5月16日
「歩けることの有り難さ」
関係者の皆様方へ。有難うございました。
今回の100lm歩行で、自分だけの力によって、自分の限界を超えていくことは至難の業であると感じました。自分が成長していくためには他者の助けが必要で、他者が成長していくためには、もしかしたら自分が必要になる時があるのかもしれない。他者と関わることは成長の機会であり、他者にとっても自分が成長の機会となる。極端な話、「自分」という存在以外に「他者」が存在している意味というのは、そういうことなのではないかと思いました。だから、他者を蔑ろにするということは、その機会を蔑ろにすることと同義で、自分を成長させうるチャンスを失ってしまう。男前・小山事務局長が礼節と感謝を重んじる意味が、ぼんやりとではありますが、分かったような気がします。
道のりを往くなかで、成長するチャンスをたくさん頂きました。下見や練習でお世話になった方々をはじめ、チャレンジャーや12期生の仲間、サポーターの皆様、そして沿道から応援して下さった人たち。すれ違うたびに「頑張ろう」「お疲れ様」といった声を掛けて頂き、ゴールへの情熱と勇気が湧き出てきました。自分も人に情熱と勇気を与えたいと思い、すれ違う方へは積極的に明るい声を掛けていこうと決めました。サポーターの方々の声援、拍手、お料理。感動しました。自分が他者をここまで感動させたことがあったかと、自問自答しました。来年はサポーターとして、チャレンジャーの方を感動させたいと思っています。
歩き終わった後にも、大きな勉強をさせていただきました。
足は水ぶくれだらけで、左足の筋はすっかり凝り固まってしまい、動かす度に激痛が走るようになりました。階段の上り下りはもちろんのこと、寝返りをうつのにさえ難儀をしたものです。しかし、筋が固まったままだと足によくないとのことだったので、痛いのを我慢して必死に歩かなければなりません。これは正直なところ100kmを歩ききるよりも、辛かったです。しかしこの経験から、自分の肉体が動かなくなる事への恐怖や不安感、言いようのない悔しさを知ることが出来ました。治ることが分かっていても、私はここで心が折れました。治るかどうか分からない、そんな中でそれらを乗り越えて生活をしていく方々の、なんと心の強く、美しいことでしょうか。100km歩行前のように歩くことが出来るようになるまで必死にサポートしてくれた家族にも、感謝しています。痛みの中のいらだちで、当たってしまい、反省しています。
何事もなく「歩ける」ことが、これほど有り難く感じられることはありません。それ以外にも、自分が普段気にしなかったような些細なことのひとつひとつにさえも感謝し、感動することができることを知りました。
読んで頂き、有難うございました。
|
 |
|