2013年 100km Walk
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◆井上 徹(岡山政経塾 12期生・ゼッケン:408)
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晴れの国 おかやま 24時間・100キロ歩行レポート 2013年5月19日
「100キロ歩行に学ぶ」
「やるからには楽しく!笑顔でゴールする!そして目標は20時間以内!」そう心に決めて挑みました。
・当日まで
100キロ歩行への挑戦は、もちろん初めての事で未知の領域でした。
3月中旬に初めての練習会に参加してみて、皆さんのペースの速さに驚き、追いつくことすら困難で、筋肉痛と本当に歩くことができるのか?という不安に、しばらく悩まされました。しかし練習会も回を重ねるごとに、同期の方と100キロの話をする事が多くなり、いろいろな相談もすることができて、モチベーションも上がった状態で当日に挑むことができました。
・当日
5月3日10時
大勢の関係者の方々に見送られながら、後楽園の河川敷を約420名のチャレンジャーと共にスタートしました。
30キロ地点までは、同期の方たち何人かと会話をしながら、特に体調に問題もなくリラックスして歩くことができました。応援に来て下さった方達と話をする余裕もありました。
異変を感じたのは、スタート地点から35キロ辺りでした。最初は、右膝に違和感がある程度でしたが、38キロ辺りでその違和感は激痛に変わっていました…心にも余裕がなくなり、こんな状態であと60キロ近く歩くことができるのかと不安で心が折れそうになっていた時、スタートから一緒に歩いていた同僚の女性チャレンジャーが掛けてくれた「楽しいね。」という言葉。不思議なことに、この言葉と笑顔で不安も痛みも急に治まり、限界が遠ざかった気がしました。
そこからは予定していた時間からは、遅れてしまうも順調に折り返し地点の伊里漁港を越え、20時過ぎには閑谷への山道へ向かうことができました。
閑谷の山道を登り切ったところでは、沢山のボランティアの方々に応援の声を掛けて頂き、炊き出しでしばらく心地のよい休憩をすることができました。ところが、歩行を再開し下り坂に入った途端に、寒さと疲労で治まっていたはずの膝が再び痛み出し、一気にペースが落ちてしまいました。後からきたチャレンジャー達にどんどん抜かされていき焦燥感に駆られていた時、手を繋ぎながら歩いていた素敵なご夫婦に出会い、元気をわけてもらいました。
そこからまたペースを取り戻し、ひたすら和気の夜道を歩きます。途中道路に貼ってあった応援メッセージを見つけ、決して孤独なチャレンジャーではないことに気付き勇気付けられました。
70キロ〜90キロ、体力的にも厳しいはずの距離も、夜中にも関わらず応援に駆け付けて下さった方々に伴歩してもらいながら、励まされ、歩くことができました。
気づけば東の空が明るくなり始めたころ、やっと岡山市内に戻り、残り約5キロ、疲労のため激痛で思うように歩くことが困難な状態となりました。必ず完歩すると決めた練習会のことやこの歩行で出会った人たちのことなどを思い出し歩いていると自然と涙が溢れそうになりながら…
5月4日8時5分
スタートしてから22時間5分で無事に後楽園に帰ってくることができました。完歩できたという「達成感」と共に支えて下さった大会の関係者の方々やサポーター並びにボランティアの皆様に「感謝」の気持ちでいっぱいでした。
・さいごに
一人で歩いていたとしたら諦めていただろう事も一緒に歩いてくれた仲間がいたからこそ完歩することができたと思います。ありがとう。
もっと早くから心の準備をして、体の準備をしていれば20時間という目標は達成できていただろう、1年後、目標を達成できるだけの準備を整えてまた挑戦したいと思います。
人は人に支えられて生きている事を実感しました。これからは自分のためだけではなく、人を支えられるように生きていきます。
学ぶことの多い経験ができました。そして楽しかったです。
100キロ歩行に関わりサポートしてくださった全ての関係者の皆様、本当にありがとうございました。
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