2013年 100km Walk

 
◆田中 勝也(一般参加・ゼッケン:77)

晴れの国 おかやま 24時間・100キロ歩行レポート             2013年5月15日
「24時間100Km歩行を振り返る」



1.きっかけ

このイベントを知ったのは、昨年(2012年)の2月でした。
『身体に故障が無ければ、誰もが歩けると思います。』・・・イベントの募集文句でしたが、100キロを歩くなんて本当にできるのだろうか?と考えているうちに昨年の募集期間が過ぎていました。
一年経ってもこのイベントを覚えていて、イベントが開催されるなら参加してみようとなんとなく思っていました。
そして今年の募集が始まったので、2月になって応募しました。(ちょっとだけ躊躇しましたが、勢いで!)
・100キロという未知の世界を体験する
・自分の限界に挑戦し、達成感を味わう
・イベントを通じていろんな人と出会う
こんなことがイベント参加の主な目的です。



2. 準備
ウォーキングの練習は、岡山政経塾が主催してくれた木曜日と日曜日の練習に参加しました。8割ぐらいは参加できたと思います。ここの練習では時速7キロの歩行ペースで約6.3キロ(マスカット球場の敷地の1.56キロを4周)歩きます。先ず、最初の練習で時速7キロを歩いて唖然としました。筋肉をつける練習とのことでビックリするぐらいの速さでした。でも、慣れてくると案外いけるもので、最後のほうは時速8キロでも歩くこともできました。ここでは、歩く練習だけでなく、100キロを歩いた経験談を聞くことができることと、練習を通じていろんな人と出会えることができました。私一人だけしか練習の参加者がいなかったこともありましたが、政経塾の方は私一人のために練習に付き合ってくれました。政経塾の方が誰も来られないこともありました(そのことはご愛敬で)が、練習に来た人は、それまでに顔見知りになっていたこともあって、政経塾の方がいなくてもちゃんと練習できました。こんなことも良い思い出になりました
塾生の方、練習ありがとうございました。
後は、土日に5〜10キロ程度歩く練習を3カ月ほど行いました。



3. 当日の装備
・バイオギア BG8000(mizuno):関節、骨盤、筋肉をサポートしてくれて、テーピング効果もあるタイツ
・紫外線防止効果がある長袖インナー(着替えも1着持参)
・ポロシャツ
・ウインドブレーカ(puma):防寒対策
・シューズ(asics):雨対策も考えて、ゴアテックスのウォーキングシューズ
・ヘッドライト:夜間歩行のためのライト
・ボルダースポーツ:股ズレや足のマメ防止の皮膚保護用品
・反射ベスト:タスキより目立つもの
・ソックス:5本指ソックスを履いた上に、普通のソックスで重ね履き。
途中で履き換え用に5本指と普通のソックスを2足ずつ
・冷却スプレー
・エアサロンパス
・スポーツドリンク500ml
食べ物、飲み物は、途中で調達できそうなので、荷物にならないようにした。

持っていかずに後悔したもの
・テーピング



4. 当日を振り返って
いよいよ当日の朝を迎える。不安もあったが練習をしてきた自信もあって、気持ちは昂る。
自信はもろくも崩れてしまいましたが・・・(笑)

●Start(10:00) 〜 19キロ(13:10)
倉敷の練習会で一緒になった古徳さんと一緒にスタートし、途中私がトイレ休憩して、先に行った古徳さんを追いかける形になった。早く追いつきたいと思い少しオーバペースになったかもしれない。10キロ地点で会社の後輩が応援に来てくれた。ありがたさを感じる。
門前交差点までは順調でサポーターから頂いたイチゴもおいしくいただき、おにぎりを食べる。
少し疲れてきたものの、至って平気な感じ。

●19キロ(13:27) 〜 40キロ(17:10)
30キロを超えた頃から、右足の裏に違和感が出る。道の途中で止まってボルダースポーツを塗ってみる。マメはできていなかったが、マメができる兆候だった。痛くはないが気になるので歩き方が変わったかもしれない。なんだか疲れはじめ、30キロから40キロの10キロが遠く感じる。
やっとのことで備前体育館に到着。足をマッサージしてもらう。
汚い足なのに嫌がらずにマッサージしてくれたサポーターの方に感謝。

●40キロ(17:27) 〜 49キロ(19:05)
備前体育館を出てすぐ高校の同級生が応援に来てくれ、声援を送ってくれた。遠くまでありがとう。感謝。
右足の裏に見事なマメ完成。マメをかばいながら歩いたせいか、左足の付け根が痛くなってきた。足が悲鳴をあげ始めた。ペースは予定を上回っているもののまだ半分なので、ここから先どれだけ歩けるのか不安になっていく。心が折れそうだ。
伊里漁協にはかみさんが応援にかけつけてくれた。少し元気になる。

●49キロ(19:30) 〜 58キロ(21:20)
山道の坂を上がったり下りたりで閑谷学校緑地公園へ。暗い道を歩いてきて、坂道もあって、体力的にも精神的にもしんどくなってくる。一緒に歩いてきた古徳さんも足が痛くなってきているらしい。
おにぎりをいただき、少し元気になった。あまり休むとかえってしんどくなるので頑張って出発。
58キロ(21:40) 〜 68キロ(23:48)
古徳さんのペースが落ちてきた。自分のペースじゃないと余計しんどくなりそうで、閑谷学校のあたりから一緒になった大礒さんに古徳さんを任せて、私は自分のペースで歩くことにした。結果的に、一人で歩くことになり孤独を感じる。やっぱり一緒に話しながら歩く人と一緒の方がよかったかな〜。
途中に「チームはるはる」の方々が歩道に張り紙をしてくれてその言葉に励まされながら頑張る。

●58キロ(21:40) 〜 68キロ(23:48)
古徳さんのペースが落ちてきた。自分のペースじゃないと余計しんどくなりそうで、閑谷学校のあたりから一緒になった大礒さんに古徳さんを任せて、私は自分のペースで歩くことにした。結果的に、一人で歩くことになり孤独を感じる。やっぱり一緒に話しながら歩く人と一緒の方がよかったかな〜。
途中にチームはるはるの方々が歩道に張り紙をしてくれてその言葉に励まされながら頑張る。

リバーサイドに着くころには、両足にマメ完成。
マメ対策はしてきたつもりだったが、残念ながら失敗。マメができたことで歩くバランスが悪くなり、あちこち痛くなっていく。
68キロ(00:15) 〜 77キロ(02:10)
孤独で寒い時間帯。後ろから何人にも追い抜かれていく。寂しいので付いていこうとするが、足が動かず付いていくこともできない。暗い道を一人で歩くのは精神的に疲れることを実感。
万富公民館にかみさんが応援に来てくれた。感謝!
だけど、もう、へとへと・・・。

●77キロ(02:15) 〜 90キロ(05:30)
途中、何度も立ち止まってストレッチしながら、なんとか足を進める感じ。最初の頃の10キロと同じ10キロとは思えない。次のポイントまであと○○分以上はかかりそうだなぁ〜・・・こんなことばっかり考えていた。
明るくなってきた。ゴールまであと10キロ。

●90キロ(05:30) 〜 ゴール(08:01)
このころには、足だけでなく、腰も痛くなり、リュックの重みで肩も痛くなっている。もう気力だけの勝負だったなぁ〜。
法界院の近くに住んでいる高校の同級生が自宅近くの沿道で応援してくれた。残り3キロぐらい、もうひと踏ん張りの元気が出たが、足は相変わらず前に進まない。こんなにしんどい挑戦だったんだって何度も考えた。
最後の方に出会った、山本さん、竹原さん、中川さんと4人そろってゴールした。
なんという達成感。
最後に引っ張ってくれた山本さん、竹原さん、中川さんに感謝!
そして、ゴールを喜んでくれた塾生の尾上さん。ハイタッチありがとう!

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 まぁ、100キロがこんなに長い道のりだったとは・・・。想像した以上のつらさでした。帰りは車に乗り込むときに自分の足を持ち上げることができず、手で足を持ち上げて座るといったありさま。
ゴールデンウィーク中、身体中が痛くて何もできなかったけど、なんとか完歩できて本当に良かった〜



5. 最後に
私に100キロを歩く機会を与えてくださった。政経塾のみなさま、誠にありがとうございました。
40代最後の思い出にと参加してみましたが、こんなに過酷な挑戦だったと改めて感じるとともに、完歩できた達成感でいっぱいです。
苦を共に歩いたチャレンジャーの皆様、支えていただいた塾生の方をはじめとするサポーターの皆様、途中で応援してくれた会社や同級生の皆様、メールで応援してくれた友人の皆様、そして家族のみんな、みなさんのおかげで身体中ボロボロになりながらも完歩することができました。
本当に感謝の気持ちでいっぱいです。ありがとうございました。
どんなに苦しいことも諦めない精神力を持ち、周りの人に支えられることで乗り越えられるということ、身を持って体験できるイベントでした。
今後も、このイベントが続きますよう、また岡山政経塾が発展していきますよう、心からお祈りしています。



6. 追伸

スタートしたころは、
『ゴールに着く前にコンビニによってビールを買って、ゴールしたらビールを堪能しよう!』などとお気楽な感じでしたが、
ゴール間際では、そんなこと考える余裕もなくなっていました(笑)



7. 付録

私の予定行程と実績を参考までに

                                              -以上-