2008年6月 岡山政経塾 体験入隊 特別例会
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◆沖津 真菜(岡山政経塾 六期生)
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『言葉の息づく場所』
「君が代」を歌うのは、式次第の中の1つのメニューにすぎないと感じていました。とりあえず歌っているという感じでした。生まれ育った日本を大切に思うことも、誇らしく思うこともあります。でも、それが「君が代」への思い入れとは結びつかないのが今までの私でした。
二日間の自衛隊入隊体験で感じた事。それは、自衛隊とは言葉の息づく場所だということです。隣との間隔や、行進をそろえること。これはまさに「足並みを揃える」ということです。20キロ近い荷物を降ろしたときの安堵感。これは「肩の荷が下りる」ということではないでしょうか。こんな単純なことだけでなく、「君が代」こそ、心身が結びついた真骨頂だと感じます。基地の中では国を守るため、日夜過酷な訓練と自主トレーニングが行われ、私たちの住む場所とは違った空気に満ちています。そんな場所で隊員の方から聞いた「愛してます、祖国日本」という言葉。隊員生活は生易しいものではないと思います。そんな中で祖国を愛していると明言できるその姿勢に、大変感銘を受けました。
隊を去る前に歌った「君が代」。歌ったでは済まされない思いがそこにはありました。日本に住んでいること。日本を愛するということ。日本を守るということ。「君が代」は、祖国を想う気持ちを目に見えるかたちにしたものだと強く感じました。
2週間たった今も、体力テストの痛みが癒えていません。背中の筋を伸ばすたびに、痛みと共に二日間の訓練を思い出します。それと同時に、日本には熱い思いを持った人が沢山いるんだと再認識することで、違うフィールドで私も熱く頑張っていこうと気持ちが新しくなります。
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