2004年 直島特別例会
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◆河本 直子(岡山政経塾 二期生)
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岡山政経塾7月直島例会レポート
今年の夏も,直島例会に参加させていただいた。といっても,昨年同様公私共々忙しい時期であるため,日帰りでの参加となった。はっきり言って,二年参加しているといっても私の場合は昨年聞くことのできなかった福武幹事・石井県議の講演が聞けたことで,二年で一年分,といったかんじである。(レポートはちゃんと両方出しましたが。)
私にとって,今年の直島例会の一番の目玉は,地中美術館である。昨年講演していただいた安藤忠雄氏設計で,しかも特別にオープン前に入れるというプレミアもの。一部見ることのできない作品もあったが,モネの睡蓮をはじめ,どの作品も非常に満足した。そして作品と建物の関係,というか作品・美術館・自然環境のすべてが一体となって,「アート」として存在していることに,あまりアート感覚がない私でもその魅力を感じ取ることができた。もちろん,オープン後にはぜひ一日ゆっくりと時間をとって見たいものである。このような素晴らしい美術館ができたことで,また直島の魅力が一段と増し,そのような町に誇りをもつことのできる直島町民がとってもうらやましく感じた。
昨年は二日目で食べた昼食のうどんを今年は一日目のお昼に食べ,午後からは講演二つ。福武幹事のお話は,いつ聞いても自分に足りない大切なものを気づかされる。今回のお話では,自分の中の「不易」ということを考えさせられた。変化の激しい現代社会において,不易を考えるということは,つい見落としがちなことではないか。自分の中にある「不易」とはいったい何であろうかということを考えたとき,親から与えられた健康な体,いつも周りにいる大切な友達・仲間,を思った。自分にとっても,いまある「長所」を生かし,ないものを身に付けて,人間として成長できれば,と思った。
そして石井県議のお話は,昨年聞くことができないまま豊島見学をした私にとっては,豊島問題を復習,そしてより深めることができるよい機会となった。話を聞けば聞くほど,廃棄物を持ち込んだ業者,それを許可した行政,そもそも廃棄物を生み出した業者の人間性を疑い,憤りを感じる。だが,今更いくら怒りの気持ちをもっても仕方がない。これからの時代を考え,二度とこのような問題を起こさないようにしていくことが一番大切であり,つまり今,石井県議が行っていることなのだなと思った。また,環境問題ではなく自治問題といったことにも深く考えさせられた。
日帰りでの参加となったが,この直島例会で学んだすべてのことを,これからの自分の生活に十分生かしていきたい。
(終わりに)
今年もすべての活動に参加できなかったことは大変悔やまれますが,このような貴重な機会を与えていただいたことに大変感謝しています。事務局の小山さんをはじめ,例会担当の三期生恒本さん・野田さんにも大変お世話になりました。ありがとうございました。
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