2008年 直島特別例会

 
◆小坂 和也(岡山政経塾 四期生)
犬島、直島、豊島合宿レポート
  直島例会2008 〜瀬戸内の島々のチカラ〜



@はじめに
 今年で、3回目の直島例会参加となった、現在、僕は失業中であり、岡山市内の専門学校でマーケティングと経営戦略を学んでいる。
ホテルを辞めてからの2年間は、学校での学びと、旅での学びを繰り返す2年間だった。
次の仕事についてはまだ結論を出していない、犬島・直島に行く事で自分の気持ちを固めたかったのかもしれない。

A犬島
 今回、1番注目していたのは初上陸の犬島だった。
予想を完全に裏切られた、もちろん良い意味で、この荘厳な外観はなんだろう、カンボジアの遺跡かローマの遺跡のようでもある、かつていた人達の声が聞こえてきそうだった。
こんな凄い遺産がある事を、近くに住んでいて知らなかったとは・・・岡山は深い。
そして、環境との共生、三島由紀夫氏の言葉、驚く事ばかりだった。
施設だけではない、我々を案内してくれた望月さんの、誠実で一生懸命な姿も忘れられない。

B直島
 3回目の地中美術館で不思議な出来事があった、クロード・モネ室の色が自分のイメージと違うのだ、つい案内の方に「部屋の照明変えました?」と聞いてしまったほどだった。
答えは「自然光」、過去2回はやや曇りだった、今回は晴天、それで全く違うのだ、知っていたはずなのに、お馬鹿な質問をした自分が恥ずかしい。
そうなんだ!ここは同じ顔は1日としてない美術館なんだ!と改めて感心した。

B豊島
 石井元県議の話を聞かせて頂くのも3回目となる、何度聞いても理不尽な話である。
僕達は、いつも豊島側からの話を聞いているが、香川県側の話も聞いてみたいものだ。
何故、普通の一般市民であるはずの香川県職員が、当時あのような言動をしたのか、不思議でならない、そこには誰から、どのような圧力があったのか、良心は痛まなかったのか、今、何を想うのか、聞いてみたいと思う。

C福武幹事
 毎回、お話を聞かせて頂く度に「言霊」を投げかけられ、自分の人間としての青さ、考えの未熟さを恥じてしまう。
今回も、「自分がやりたいからやるのは小学生レベル、自分は何をしたら良いのかを、広く大局的に考えるのが大人」と教えて頂き、おかげで、自分の進路が明確になりました。
今回、この「言霊」を受け取りに直島に来たのだと直感した。

D岡山政経塾の仲間たち
 今年の7期生は面白い、6期生までと、どうも色が違う、妙に運動部系なのだ。
変態3Mと噂に聞く、年長者達の影響なのか?若い7期生の方々は、今後の文化部活動で年長者達とバトルを繰り返し、心を打つ卒塾論文を提出して頂きたいと思う。
今回、先輩、同期、後輩の方々とゆっくり話ができて、とても有意義な時間でした。
改めて、岡山政経塾の仲間たちは素晴しい。

Eおわりに
 直島に来る度に、僕の肩書きは変わっている(もっとも今回は何もないが・・・)。
最初に直島に来てから3年、アートに興味がなかった僕が、この2年間で世界各国の世界遺産、美術館を観てまわるなんて、想像もしてなかった。
直島がきっかけで「こころ」がずいぶん豊かになったと感じています、ありがとうございました。