2008年 直島特別例会

 
◆沢良木 敦(岡山政経塾 四期生)
犬島、直島、豊島合宿レポート
  直島豊島犬島合宿レポート



一、ずっとわからないEcoについて

1、最近メディアでもどこでも騒がれているエコってなんなんだろう?
 直島合宿へ行く前からひっかかっていたことで、ことさらテレビやNPOの方の講演でも最近よく聞かされた言葉だ。
 辞書で調べると「環境にやさしい」「環境保護志向の」など出てくる。
 しかも二酸化炭素をたくさん出してきたため、今後は徐々に何%削減しようなどと努力目標として掲げている。
 岡山のエネルギーを考えているNPO団体の方の話を聞いたところ、@今の大量のCO2は40年前に排出していたものの連続・A家庭から排出される量は日本の全体の5%だそうだ。・・・なんだかよくわからない。まだたぶん付け焼刃的な情報しか知らないためか、この下記の円グラフの中の5%くらいの削減のためにこんなに叫んでいるのか。
 優先順位があるんじゃないか。一人一人の心がけも大切だけど、大きいところに働きかけて削減した方がそれこそ効率がいいのではないか。
 40年前に排出ということは私が生まれた頃、大阪の万博があった頃、給料が増えたり経済発展著しい頃、豊島では処分場申請で問題となっていた頃。

日本の部門別二酸化炭素排出量 -各部門の直接排出量-
日本の二酸化炭素排出量
出典)温室効果ガスインベントリオフィス
日本の部門別二酸化炭素排出量 -各部門の間接排出量-

2、二文字だからみんな軽く使うが、せこい・けち・貧乏くさいなどと違うのか?
 暑い部屋の中でクーラーもかけずに考えた結果、よくわからない。
 最初、自分のためと地球のためという分け方かな、とも思った。しかし、せこい・貧乏くさいは、もったいないから出発していると思う。
 電気代がもったいないから電気をつけっぱなしにしない。私は今失業中で家賃も高いから電気はコンセントごと抜いている。理由はどうあれ結果的にはエコ。せこい・貧乏くさいといえば悲しいが、外国のおばさんが使って脚光を浴びたもったいないと言えばなんかいい。でもやっぱりなんだかわからない。

3、エコロジーのエコなら、エコノミーもエコじゃなきゃおかしくないか?
 エコというのはどっちなんだろうと思った。エコノミーをエコとは言わないのかな?
家にある英和辞典で調べたがeco-で出てこなかった。
 暑いので図書館で涼んでる間、分厚い辞書で調べたら、
@ 「生活様式などを変化・発展させる素因としての環境・生態」の意の連結系
A 「家政・経済」の意の連結系         とあった。
後ろにつくlogyもnomyも、「・・・学や法」などの意味。
ということは、経済も環境も同じエコなんじゃないか。
両方同じようにとらえるなら経済も環境も分けずに考えたほうがいいのではないか。
どっちかを優先させすぎた結果がしわ寄せになっているのではないか。

二、40年前と現在の善と悪
 所得倍増や高度経済成長の頃、池田隼人-佐藤栄作-田中角栄といった総理大臣が活躍していた頃は経済が優先でそれが素晴らしいいいことなのだと言われてきた。その裏で公害やぜんそくやごみ問題や大気汚染や海洋汚染などといった事柄をお金でふさいできた。それが行き詰って、目をそらすことができない状況になって初めて、環境を叫びだした。
 数年前いいと思ってたことがそのせいでこんな状態になったと後の世代に言われる。
自分が生きている間は、日本は大丈夫・年金はもらえる・温暖化もまだ大丈夫。変な個人主義が増殖しているように思う。

三、日本の中の直島・世界の中の日本−芸術・観光の島
 犬島の自然エネルギーを利用した冷暖房・直島の芸術・豊島のゴミ処理場・福武幹事の講義・村田教授の講義。今回の合宿でいろいろ考えさせられました。
 直島では外国人の方もたくさん観光などに来ていて、あらためていいところなんだなと思いました。それとともに直島だけではなく日本にはいろんな観光や芸術の地域がたくさんあるのだから、日本全体が直島のように、世界から観に来たい島になればいいなと思いました。
 なんだかまとまりのないことばかり書いてしまいすいません。
 こんなすばらしい時間を卒塾後も与えてくださりありがとうございました。

 以上