2008年 直島特別例会
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◆小宮山 利恵子(事務局)
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犬島、直島、豊島合宿レポート
岡山政経塾 犬島・直島・豊島合宿を通して(7/12〜13)
「生きる」ということ
東京では考える時間・機会もない。
瀬戸内海の島々を訪問し、本来の自分が瞬間的に取り戻せた気持ちになった。
島々は、別世界でありながら、都市の諸処の問題が集約され結実されている場所。諸処の問題というのは、例えば豊島の産廃問題、政治とは何か・生きるとは何かを考える空間が提供されている等ということである。街で現出していることが、島にも波及する。しかし、その地を「浄化」していくことで考える地が生まれる。そして一人一人が考え、地域に持ち帰ることで良い循環が生まれる。その具現化された地が犬島・直島・豊島なのだろう。
所謂「都市」に住む人々が、挙って島を訪れるのにも理由があるからだろう。私の友人は、街の喧騒に疲弊して島を訪れた。また別の友人は、アートに魅せられて島を訪れたところ、その地域の住人にも魅了されて帰ってきた。
東京に生まれ、育ってきた私だが、心の奥底ではやはり人間本来の豊かさを求めている。
道端の花にも気付かず、前を向いて歩いている時、その方向は霧中で、その終着は意図した所ではないかもしれない。
自分の考え・ビジョンを持ち能動的に活動していくこと、そしてそれが周辺に伝播し大きなムーブメントになること。人々に希望を与えられるようなことを、生涯していきたい。
「人生とは自身のメッセージを作品化する」ということ
福武幹事の言葉であり、日々考えさせられることである。畢竟、生きていくという軌跡は上記をもって完成されるのだろうと感じた。
言葉だけでなく、形として何か表現するということ。以前、中央公論新書にて本を出版させて頂いたが、これも小さな一つの作品かもしれない。自身が言いたいことを活字を通じて公にする。ただ、今後は大きな夢を抱きながら作品化を考えていく必要があるだろう。目先のことではなく、大きなこと。誰もが困難だと思っていても、掲げることに意義がある。そして、その道が見えたら突き進むこと。
今まではしたいことを軸に経験を積んできた。しかし、これからはすべきことを考えなければと思っている。この日本という国に生まれてきたからには、自分にも何らかの使命があるだろう。それが微力でも社会に役立つということが、責務であると考えている。
そのために、自分がどのような立ち位置にいるか、常に考えて行動する必要がある。
福武幹事の言葉とともに、英国のジェームズ・アレンが述べた「人間は思いの主人であり、人格の制作者であり、環境と運命の設計者である」ということを胸に、強くしなやかに生きていこうと思う。
最後に:
シンプルなものほど、何度も繰り返し体験する必要があるということ
今回、犬島・直島・豊島を訪問させて頂いたが、どれもとてもシンプルで洗練されていた。ただ、その中には膨大な何かが凝縮されているように感じた。是非、何度も足を運びいろいろと考えてみたい。
今回、福武幹事の東京での秘書業務をさせていただくことになり、それに伴い同幹事よりお声がけを頂いた。幹事・事務局の方々、岡山政経塾の皆様、また松下政経塾の皆様にお世話になりましたこと、この場をお借りしまして心より御礼申し上げます。
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