2008年 直島特別例会
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◆池田 幸三(岡山政経塾 七期生)
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犬島、直島、豊島合宿レポート
犬島・直島・豊島体験合宿を通して
1.県に裏切られた島(豊島)
私は豊島に降り立ち石井講師の話を耳にするまで、恥ずかしながら豊島事件の事を何一つ知らなかった。
業者の事務所に権力との闘いに一心不乱に立ち向かった住民の一つ一つの足跡の記録を見て、メディアも語らなかった真実を実際に体験した石井講師の口より聞いたとき、住民の郷土を守りたいと言う心と真実を語り継ぐという信念を熱く感じた。
真実を伝え、決して忘れてはならないという気持ちを持ち続けている島の住民の気持ちを聞いたとき、何事にも諦めないという思いを持つ事の大切さを学んだ時間だった。
2.島の遺産とアートの融合(犬島)
銅精錬所施設があった犬島を現代アートとの融合を行い、なおかつ昔では考えられなかった環境との共生を作り上げた作品をみて、犬島アートの技術の高さを感じた、自然エネルギーを使っての温度管理や植物栽培光と空間の中で視覚に感じる驚きを感じた。
作品一つ一つを見ながら、犬島現代アートの技術の高さと近代環境システムで作られた島の躍動感を感じた時間であった。
3.自然とアートを満喫できる島(直島)
青い海、白い砂浜、熱い太陽、自然のエネルギーを十分に育んだ島の上に美術館があった。クロード・モネ、ウォルター・デ・マリア、ジェームズ・タレル、安藤忠雄といった芸術家達の作品の部屋に足を踏み入れ、作者の思いを考えていた、どの芸術家達も作品を作り上げるための目的があり、福武幹事が教えてくれた事にあるように、目的とは『自分自身のメッセージを作品化』する事だと思った。
メッセージを作品で伝え、それを見た人間が感銘を受け直島の自然に触れ感動する、自然の躍動感の中に作者のメッセージが凝縮されたパワーを感じた島であった。
4.まとめ
今回の体験合宿の中で、私が感じたテーマは『思い』と言う事でした。
形は違うと思いますが、郷土を守り愛する気持ち、作品一つ一つに込める気持ち、島々に触れ感じる気持ち、色々な思いに触れ感性を磨いた合宿でありました。
このような機会を与えてくださいました岡山政経塾幹事の皆様、講師の方々、小山事務局長、本当に有難うございました。
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