2003年 100km Walk
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◆新田 祐子(岡山政経塾 二期生)
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[100キロ歩行サポート感想]
私は100キロ歩行のサポートという形で参加させていただきました。
私の感想の要点をまとめると、
@閑谷学校
Aスタート
B閑谷学校
Cゴール
D閑谷学校
ということです。
スタート前、田中さんを中心にみんなでストレッチです。逢沢代議士のピンクの短パンがまぶしい。開脚するものの90度も開かない自分の体の硬さに驚き、腰をひねった瞬間よだれをたらしてしまう始末でした。
さあ、3日前にとった免許証と若葉マークを持って、小山さんと24時間頑張るぞ!!みなさん、くれぐれも無理しないでください。
まず最初の任務である沖田神社でのチェックポイントです。
まだまだ皆さん到着しそうになかったので、神社にかけてあった絵馬を見ました。
「○○さんが奥さんと別れて私と一緒になれますように」と書いてありました。
ヘビーすぎます。見なけりゃよかった。と後悔しながら、徐々に皆さんがCPに到着し始めました。まだまだ皆さん余裕でした。特に藤原さんはマイペースそのもので、あせらず、まどわず、動じず、でとても印象的でした。
石碑のある水門で山本さん(自らパラソルを装備していました)と合流。
睡眠不足の片山さんと、一緒に歩いていた宇野さんを心配しながら待っていると、あえさんから電話が。「小寺さんに飲み物を」ということで、走って届けてみるということを思いついた私。小寺さんと、小田幹事が200メートルさきぐらいに見えている。
しかし、少し走っただけで、息が上がり、目が回ってきました。
来年に向けて、不吉な予感です。
そして、この二人は爽やかかつ楽しげな雰囲気だったので、心配は要らないな、という印象でした。
サポート隊の当初の予定もかなり狂ってしまい、CPには誰か手の空いている車が行き、最悪誰も行けないと言う状況でした。日差しもかなりきつく、飯井の交差点付近では、皆さんの疲労がどっと見え、渡辺さんは足がぼろぼろ、小倉さんもスーツが響いたのか、かなりきつそうでした。私も首にはタオルを巻き、運動会のおばちゃんスタイル全開でした。
そういえば、先頭集団にあってないなあ。能登君、宮瀬さん、林さん元気かなあ。
でもマッスルな感じだから心配要らないかな、って思ってました。
その頃彼らは坂道を駆け下りていたそうです。
まったく、困ったやんちゃ坊主達ですね。
ここでまたもや小田幹事、小寺さん登場。爽やかこの上なし。
「CMっぽくジュース持って写真取りましょ〜」のリクエストに「ああ〜おいしいなあ〜ごくごく〜」と応えてくださった小寺さん、ありがとうございます。
そして、藤原さんが予想外のハイペースで宇野さん、片山さんを追撃していました。
「うん、あのね〜〜、リズムが取れたから本当に全然大丈夫よ〜〜〜〜」と皆の心配をよそに余裕のスマイル。ものすごい底力です。宇宙○の本領発揮?!
松本橋では、一人残らずきつそうでした。英司さんも足がピンチとの情報も飛び込んできました。松本橋CPの横にあった米田米店(ナイスなネーミング!)のおじちゃん、おばちゃんと語らって癒されました。飯井交差点のおじちゃんといい、政経塾関係者以外の人からの援助も大きな力となっていることをひしひしと感じました。
そしていよいよ閑谷に向かう坂道で、トップの宮瀬さんにおにぎりと湿布を差し入れしたのですが、その後なぜか彼は走り始めました。熱い!!
そして問題の閑谷学校です。かなり暗く、懐中電灯を持ってスタンバイしていました。
小山さんの電話が鳴り、なにやら、ライトが足りない人がいるから届けなくてはいけないとのこと、「よし、急いでいかなくちゃ!」と思った矢先、男前小山さんからダンディーな言葉が!!
「お前、ここにいろ!」
???!!!って感じでした。山の中からは野生動物たちの合唱が、すぐそばの草むらからは、タヌキ大の「なにか」が動いている音が聞こえます。ああお星様、私このまま星になるのね。人生短かったわ。誘拐されて、刺されて、刻まれて、埋められるのね。
と思った瞬間涙がぽろり。ふふふ・・・もう歌うしかないわ。
ドリカムの「未来予想図U」を歌ってみる。恐怖はぬぐえず、選曲失敗。
中島みゆきの「黄砂に吹かれて」を歌ってみる。寂しさ満開。
それから少し思考が飛んでて記憶がありません。危険な人手前でした。
何があったのかしら。でも誰も何にも襲われなかったのは少し悔しいわ。
襲われぬなら襲ってみせようホトトギス、を心に誓ったのでした。
閑谷を越えたところ、ここからが忙しさ全開でした。
まず能登君の足はかなり限界で、靴を破き、出来得る処置をしたにもかかわらずものすごい痛がり方。少しの間だけ一緒に歩いたのですが、そのときほどサポートの無力さを痛感したときはありませんでした。どうしたらいいいのか、どんな言葉をかけていいのかわからず、切なくなりました。
宮瀬さんももう瀬戸駅のあたりではふらふら、体もまっすぐ立てないぐらい。
でも二人とも絶対諦めない、歩きたい、という執念が感じられて、見ているこっちの方が身震いがしました。
リタイヤ者が相次ぎ、ほぼこのメンバーで最後までいきそうだと確定したとき、私たちの車は洲崎君にマンツーマンでつくことになりました。
しかし、この男、どこに余力を残していたのか、競歩状態。
スタートのときより歩くの早いんじゃないの?というぐらい(いや、実際早かったはず)。
午前五時には立ち止まり、「さあ、体操の時間だ〜」と言い始める余裕。
五時半ごろ、森脇さんが無事ゴールしたとの知らせが入る。
洲崎くん、もう少しだ!!頑張れ!!
その後彼は体操とゼリー摂取を繰り返し、ゴールしました。
ゴールした後もひょうひょうと歯を磨いていました。
続いて、柳井さんもゴール。
宮瀬さんはどこにそんな力が残っているの、というのが率直な感想です。だって走ってゴールまで接近したというんですから。
小寺さんも24時間90キロ歩ききってやっぱり爽やかに車で帰ってきて、みんなゴール、ということになりました。
私は感動しました。
皆さんそれぞれにドラマがあり、リタイヤ人の中でももう一度車でサポートに来た人あり。
参加していない方でもゴールを見届けに来てくださった人あり、岡山政経塾の熱いハート、固い絆、凄まじい根性を強く感じ、最高のGWになりました。
私も来年はサポートされる側です。全力を尽くして歩きたいと思いました。
しゃべりすぎて途中でつぶれないように今から肝に銘じておかないと・・・。
100キロ歩行は、本当にありがとうございましたの一言です。
[感想番外]
家に帰って寝てみたら、夢の中でもサポートしてました。起きました。
また寝ました。やっぱりサポートしてました。しかも、宇野さんを・・・。
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