2004年 100km Walk

 
◆恒本 靖(岡山政経塾 三期生)

「私にとっての100キロ歩行とは


 はじめに、支えてくださったサポーターの方々をはじめ幹事の皆様本当にありがとうございました。心より感謝申し上げます。



 私は、結果的に約17時間で完歩できました。完歩できたにはいくつかの理由があります。

 第一に「必ず完歩する」と決意したこと。ここでの決意とは、自分に対する「誓い」という感覚に近い。言い方を変えれば、完歩しなければ自分を裏切ることになる。よく考えてみると、日常生活で自分をよく裏切っているように思える。自分の立てた目標をついつい曖昧にしたり、期限を延ばしたり・・・。そんな自分に一喝を入れる為の決意であった。

 第二にそれなりの準備をしたこと。一つの事に臨むとき誰しも準備が大事であるということはよく知っているが、なかなか自分に対しての事になるといい加減になりがちであると思う。自分もまさしくその通りで、いつも自分には甘いところがある。しかし、今回ばかりは、自分に対する「誓い」という位置づけでの挑戦なので入念に準備をした。詳しくは以下のとおりです。
4月12日 靴、ジャージ、筋肉疲労時の塗り薬などを購入。
4月16日 玉野から早島まで歩く(約16K)。
4月18日 100キロ歩行参加者数名で岡山駅から総社の国分寺まで歩く(約25K)
4月20日 早島〜井原まで歩く(約43K)
4月23日 自宅周辺歩く。(約10K)
4月27日 児島〜早島まで歩く(約18K)
5月 1日 自宅周辺歩く。(約5K)
5月 2日 100キロ歩行当日。準備運動を兼ねて岡山駅から後楽園まで歩く。(2K)

 第三に多くの方々からのサポートがあったこと。入念に準備をしていても、やはり50キロを過ぎた辺りでは両足のマメが完全に潰れて靴に血が滲んでいました。歩くたびに激痛に襲われ、ついつい血の滲んだ靴を見て弱気になりがちな自分でした。そんな時、サポーターの方々から頂く熱い声援にどれだけ勇気づけられたか、なかなか言葉には表現し難いですが本当に感謝という他ありません。歩きながら自分について考えてみたものの最初の20〜30キロでほとんど考える事がなくなり、残りはすべて周りの人のことでした。自分が今歩けているのも全て周りの皆さまのおかげである、全ての周りの人々に100キロ歩行だけではなく常に見えないサポートをして頂いているのだと改めて感じた。



 次に100キロ歩行で得たもの、感じたことを考えてみたい。

◎ 自分に課した目標を達成したという最高の達成感、充実感。
◎ サポーターの方々をはじめ周りの人々に対する深い感謝の気持ち。
◎ 計画性を以って事に臨み、きちんと準備をしたという経験。
◎ 思いがあれば、少々の痛みは克服できると体験できたこと。
◎ から揚げクンとフランクフルトはやはり旨かったこと。柳井さんに感謝、感謝。
◎ “やる気のある”ところが宇野さんと林さんと共に見せることが出来たこと。
◎ トンネルで歌を歌うといつもの自分より上手く聞こえること。
◎ これから少しの間の飲み会のネタ。
◎ 歩行後、まる一日の寝たきり生活。
◎ 左足の親指の爪が数ヶ月間なくなる生活・・・。

 このほか、絶対に日常生活では味わえない体験と感動を本当に沢山いただきました。
逆に失ったものは何もありません。
 来年は挑戦される方々を全力でサポートし、もう一つの100キロ歩行を体験したいと考えております。
 最高の100キロ歩行でした。改めてサポートの皆様に感謝申し上げます。ありがとうございました。