2004年 100km Walk

 
◆小林 充冶(岡山政経塾 二期生)

『100q歩行レポート』


 連休の初日に政経塾恒例(?)の100q歩行に参加した。昨年は参加していないので、100q歩行がどの様なものか、まったく認識していなかった。そして4月のあわただしさに忙殺されて、コースの下見もせず、参加すれば何とかなるだろうと安易に考えていた自分がいた。元来、何とかなるだろうと考えて、人生を生きてきた私にとって、100q歩行も参加することに意義があると変に納得して、5月2日朝9:00に集合したのでした。
 そこには、やる気満々、準備万全の参加者達が熱い思いを胸に抱き、熱気に包まれている一種異様な雰囲気を感じました。“ただ歩くだけだろ?”と簡単に思っていた自分が疎外感を感じるのに時間はいりませんでした。
 AM10:00スタート!最初に顔を合わせたら、ゴールまで会えないという言葉が現実のものになりました。1ヶ月ぶりに顔を合わせた2期生たちも、自分のペースで歩き出し、取り残される自分がいました。この年寄りにやさしく付き添ってくれた、能登君と栗尾君にはただただ感謝です。
 最初の10q沖田神社までは話をしながら歩けました。時速4.5qのペースでいい感じとか勝手に言いながら…。現実は、三光荘の所で殿をつとめこのペースでゆっくり行くぞと思いながら歩いていました。
 政津のサークルKで休憩したらコンビニのありがたさを変に実感してしまいました。20qのチェックポイントまで、会話も少なくなり、淡々と歩いて行きました。20q地点で、このペースで歩くと24時間で100q歩けないということで能登君と栗尾君には先に行ってもらいました。

 ここからがある意味地獄でした。せめて30qまでと思いながら歩きましたが、30qの遠いこと遠いこと。1人ポツリとテクテク歩きながら、何を考えるともなくただ1歩1歩前に進むことに専念しました。結果は30qでリタイアしましたが最後の10qの長いこと長いこと。足は鉛のように重くなるし飯井の交差点まで単調な道のりをただ1人ポツリポツリと歩いていく。通り過ぎていく人は怪訝しそうに見ていくし、“俺は何でこんなことをしているんだろう…”と思いながらテクテクあるいていく。最中、西原さんのカメラに無理して余裕のポーズを見せ、そして熱いおしぼりに感謝し、山口さんの気付かいに元気なふりをして、“とにかく30qまでは行くぞ!”と自分自身に言い聞かせながらあるきました。自分がリタイアしたら前を行くみんなも早く楽になるだろう…なんて勝手に思いながら歩いていたら、視野に武ちゃんが足を引きずる姿が入ってきました。〜人の不幸は蜜の味〜。何だか急に元気なり、せめて武久君に追い着こうと最後の500mを頑張っちゃいました。

 30qチェックポイント、北川さんの「よく頑張ったワ〜」の一言でためらいもなく「リタイアします」と返事をした私でした。30qまで歩いたという結果は残せましたが8時間近く歩いて足が動かなくなる自分の体力の現実を認識できました。「もう一度歩くか」と問われれば「二度と歩くか」という気持ちと「今度は40qまでは」という気持ちが交錯しています。馬鹿げたことをと思いながら別の意味で変な充実感があったりして非常に不思議な気分です。グッタリした私と武久君を岡山まで送ってくれた山口さんありがとう。来年は頑張ってネ!本当にサポーターの方々には感謝感謝!!

 家に着いたらそのまま寝込んでしまいました。ぐっすりと…。翌朝河本さんからの100q完歩のメールが入ったとき信じれんと思いましたが教育分科会唯一の完歩おめでとう。
 この日整体へ行って1時間体をほぐしてもらいましたが、何とこの整体師、海吉の所で我々の集団を目撃し、その中に私がいたのを見ていました。「あの歩き方じゃ無理よ。」とただ一言言われました。連休中結局体を休めることに専念し、今は元気に仕事をしています。レポートの期日は迫るし何を書こうかとつれづれ思っていましたが、とりとめもない感想になってしまいました。来年チャレンジする人は頑張ってネ!!