2004年 100km Walk

 
◆森脇 浩之(岡山政経塾 一期生)

第2回「24時間100km歩行」を終えて


 「24時間100km歩行」参加の皆さん、お疲れ様でした。
献身的にサポートいただきました皆さん、本当にありがとうございました。
昨年は参加者として、自己のテーマを決め歩くだけでしたが、今年は実行委員長として、準備・企画・運営すべてに関わらせていただきました。

やはり第一に優先されたテーマは、「安全の確保」です。
そも自己の限界に挑戦しながら、深夜をはさんで100kmを歩くという行為を天下の公道で行う訳ですから、無事全員が帰還する事が最優先でした。さらに41名の参加者を得て、個人的にも緊張の24時間でした。
そして私の期待−@タイムの更新 A女性の達成−が叶い、またリベンジも多くの方が達成されあるいは距離の延伸を果たしてくれました。



1)トップで帰還した恒本くん、アスリートとして見事な記録でした。感服。
2)昨年の悔しさをバネに、足の古傷の不安を誰にも言わず、ひた向きに準備して達成した宇野くん、ゴールは最高の笑顔だった。
3)同じく昨年の悔しさを見事に跳ね返した林くん、ラストの10km 永年痛めた膝が曲がらない状態で歯を食いしばっての頑張りは見事。
4)計画的に鍛錬し体を絞って臨んだ大西くん、ずっと周囲を励ましながらの完歩は参加者の見本だった。
5)常にマイペースを冷静に維持した井本くん、戦略的にも最高の達成でした。
6)女性で最初の達成者の河本さん、「こんなシンドい思いは二度としたくないから、今日は必ず歩く」という断固たる決意が、この結果をつくった。
7)昨年はみんなを支えた田中くん、スタート前の足首の故障を乗り越えて、みんなを支えての達成は見事でした。
8)女性二人目のゴールの堀内さん、すいすいと笑顔で歩く姿が実に印象的でした。
9)昨年足の故障でリタイアした渡辺くん、超多忙な中をきちんと足をつくってこの結果を作って達成したことは、我がことの様に嬉しい。
10)私と同世代の湊くん、前半のオーバーペースが後半・終盤に響いたが、さすが見事な根性の体現でした。
11)そして片山さん、5kmごとに入念なストレッチを行っていました。しかし終盤苦しみながらも爽やかにゴールを目指す姿には、思わず目頭を熱くさせられました。24時間を少し越えたけれど、今回の主役の一人としての感激のゴールは本当に美しかった。



 残念ながら途中でリタイアした皆さん、100kmを過信していた方、忙しくて準備が不十分だった方、迷いながら参加された方、それぞれの参加だったことと思います。
サポーターから見て、自己の限界を超えても必死の形相で、「あそこまで」「次のチェックポイントまで」と、歩を進めようとされた熱い気持ちは、痛いほど伝わりました。
リタイア後に、車の中で頬をぬらす無念さは、こちらも辛く苦しいものでした。
逆に準備ができなかった、決意ができていない方の迷いの歩きも分かります。
100km24時間は、達成不可能な目標ではありません。断固たる決意と周到な準備があれば、ほとんどの方が歩けると思います。
悔しい思いをされた皆さんが、努力され自己の限界に挑戦し続け、最高の笑顔で後楽園にゴールされる日を今から楽しみにしています。

 最後に実行委員長として、皆さんのモチベーション確立にもきちんと関わり、また準備やトレーニングの確認をとり的確なアドバイスをしていれば、さらに充実した結果が図れた事を反省事項とし、今後の引継ぎといたします。
全ての参加者・サポーターから多くの感動と、未来への力をいただきました。
心より御礼を申し上げます。ありがとうございました。