2005年 100km Walk

 
◆森脇 浩之(岡山政経塾 1期生)

「100km歩行の女神」



 2005年4月オーガスタナショナルに住む女神は、若きカブリネイジャンに4度目のグリーンジャケットの栄誉を与えた。圧倒的な才能と経験に恵まれ、しかし修己と感謝を忘れず精進する彼であっても、この女神は時として魔女に一変する。
彼女はサンディ・イブニング16番の世紀に残るアプローチで微笑みを与えながら、17・18番ではまだ精進が足らないと一端は背を向け、しかし彼の努力と謙虚に敬意を表し、プレーオフで暖かく彼を迎え入れた
会見は、与えてくれた環境への感謝と、病に伏せる父アールへの涙の優勝プレゼントであった。彼の名はタイガー・ウッズ。

 岡山政経塾100km歩行にも、女神が存在するそうである。
自己の能力を謙虚に受け止め、冷静に分析し、決意を固め、こつこつと努力精進するものには、最後の最後に微笑みを与える。そうでない者には、冷たく厳しい現実を直面させ突き放つ。「もう一度返ってきなさい」と。
しかし誰が成功者で、誰が失敗者ではない。現実と直面し努力し続けたものには、必ず満面の微笑みを与える。それは「100km完歩した」「24時間歩いた」だけでなく、『自己への素直な感謝』と言う微笑みを。

 2005年37名がチャレンジ。11名達成、1名100km完歩。2名24時間完歩。うち男性9名、女性5名。完全達成、リトライ9名 そして初チャレンジ2名。
100kmの女神は、常に厳しくも常に暖かい。参加みなさんへのそれぞれの微笑みを再確認し、次年度へ臨みたい。

 最後に、今年2度目のサポーター参加し、あらためて再認識しました。
素晴らしき出会いと経験を頂けるこの100kmと、少しだけ強い意志とちょっとだけ頑健な体を与えてくれた両親に、心から感謝の念を。