2006年 100km Walk
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◆日向 豊(岡山政経塾 4期生)
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岡山政経塾100km歩行レポート
「100キロ歩行」
5月3日、いよいよ100キロ歩行の時がやって来ました。
これまで、極秘!?で早朝練習をしてきた成果を発揮する時がやってきたのです。
気温も程よく、風も爽やかで、歩くには絶好の日和となり、スタートして、40キロ地点までは、逢沢一郎衆議院議員と一緒に歩かせて頂きました。
40キロ地点を超えてからは、最初は、久宗さんと、その後、善木さんと歩かせて頂きました。
45キロ地点から、夜の寒さがきつくなり、重ね着をしましたが、それでも、寒く、雨も降っていないのに合羽を着て、マスクをして歩いている姿を顧みると、かなりの変質者みたいな格好で歩いていたのだと思いました。
50キロ地点にたどり着くことを目標に歩いていると、50キロ地点には、恒本氏一人しかいなく、「53キロ地点まで歩いてください」との言葉に落胆もありましたが、気を取り直して、歩き始めていると、気さくなご夫人が歩み寄ってきて話し掛けられたのでしばらく立ち止まって話しをしました。
しばらく話しをするとご夫人は「」頑張ってね!」という言葉とともに帰っていったので、休憩も兼ねて、善木さんからテーピングをお借りして、足に巻きつけていると、先ほど、話し掛けてこられたご夫人が、暖かいコーヒーとバナナ、それに飴を持って激励に戻ってきてくれました。
そのときには、涙が出るほどうれしく、勇気付けられた瞬間でした。
それ以降、チェックポイント毎に、満面の笑顔を湛えた諸先輩、また、昨年の完歩者の皆様方の笑顔と裏腹に悪魔のような「元気そうだね!」との言葉に、軽い憤りを感じつつ、最後には、「俺の声は届かない・・・」とのかなりの絶望感にみまわれながら65キロ地点で日の出を迎えました。
夜間、12時を越えて、「もう限界だ!」と何度も、「リタイヤ」の台詞を吐いた事も、人事のように忘れ、70キロ地点にたどり着くと、「もう、ゴールに制限時間までにたどり着けないのでリタイヤして下さい」との台詞に、忘れかけていた「プライド」と「意地」という言葉の意味を思い出しました。
勢い余って、小山事務局長に電話で「リタイヤはしません。時間内に完歩して見せるので歩かせてください」との告げている自分がいました。
これまで、常に、良く言うと冷静に、悪く言うと、冷めた目で自分を客観的に捕らえていた自分が、我を忘れて、歩き出そうとしていました。
「後、4時間で30キロ歩くには、時速8キロで歩けば行ける!」という不可能な計算をしながら、無我夢中で歩き始めましたが、所詮、疲れ切った体では所詮無理な計画でした。
9時30分のタイムリミットまでに約82キロ地点の瀬戸駅までたどり着けましたが、後楽園まではほど遠く今年のチャレンジを終了しました。
後楽園に戻り、100キロ歩行の完歩者だけの写真撮影の時、ファインダーの中に自分が居ない事は限りなくショックでした。
しかし、今回の100キロ歩行を力強くサポートしていただいた小山事務局長、西原幹事、諸先輩、同輩の皆様方、大変お世話になりました。
お支え頂いたすべての皆様に感謝をしつつ、今年も完歩出来なかったことをお詫び致します。
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