2006年 100km Walk

 
◆石川 尭(岡山政経塾 5期生)

岡山政経塾100km歩行レポート
「100キロ歩行レポート」




 結果から言うと100キロ完歩することはできませんでした。21時間81キロでリタイアしました。
 当初、100キロ歩くことにどんな意味があるのかがわからないまま、歩いてみれば意味がわかるだろうと思い歩きましたが、意味はいまだにわかりません。残りの19キロにその答えがあるのかもしれませんが、終わって思うのは意味のことよりも、次こそは絶対歩きたいということです。

 100キロ歩行に参加して以前と考え方が変わった点、もしくは改めて気づかされた点がいくつもあります。
 その中でも一番思うことは、実際歩いてみたが、岡山は広いということです。日本はもっと広い、そして世界はもっともっと広い。岡山を歩いたといっても通り過ぎただけでしかないのだし、そこにはさまざまな人の生活があります。歩いているうちに、もっといろいろな地に行き、いろいろな人と出会いたいと思いました。人間はとっても小さな存在なのだということを再認識させられました。しかし、その人間が道を作り、そこを歩いている。それがとても不思議で、とてもすごいことのように感じました。

 そして、もうひとつは人と人とのつながりというのはすばらしいものだなという感動です。サポート隊の方々のサポート。友達からの応援。先を歩く先輩からの電話。ひとつひとつが温かく、心にしみるというのはこういうことをいうのであろうなと思いました。優しい言葉や厳しい言葉、すべてが何らかの形で自分の中に入り、頑張ろうと思い歩く。支えてくれる人がいなければ81キロまで歩くことはできなかったです。確かに、歩いていてしんどいからとても温かく感じられたのかもしれません。しかし、逆に言うと、普段の人の温かさを感じ取るアンテナの感度が悪いということだと思います。普段から人の言葉を素直に有り難味を持って受け入れることができればつらいときも頑張れるし、逆に自分も人のためになることができるのではないかと思います。人と人とのつながりのあり方をもう一度考えなくてはならないと思いました。

 今年、何が足りなかったものは一年間かけて身につけたいと思います。今わかったことは、100キロを歩くには、肉体的にも精神的にも弱かったということです。時間をかけてじっくりと鍛えていきたいと思います。