2006年 100km Walk

 
◆多賀 伸一(岡山政経塾 5期生)

岡山政経塾100km歩行レポート
「24時間100キロ歩行レポート」




 スタートのときに、「100キロ歩行は、人生に似ている」と、西原幹事がお話されていました。実際に挑戦してみて、まさにそのとおりだと感じました。
 私は、約14時間で50キロ過ぎまでしか歩けないという、非常に情けない結果に終わってしまいました。歩けなかった理由は明確になっています。それは、「準備不足」この一言に尽きると思います。心と体。練習もそこそこに、なんとなく歩けるんじゃないのか?
と、考えが甘かったと思います。体は、15キロぐらいでマメができ35キロ前後から、ほとんど足が動かなくなってしまいました。心については、40キロを過ぎた時点で、涙が止まらなくなってしまいました。情けない、悔しい、つらい、寒い、・・・一言では言い表せないぐらい複雑な気持ちになりました。首から掛けていたタオルは涙で濡れてしまい、絞れば滴が落ちそうなほどでした。こんなに悔しい思いをしたのは、過去になかったと思います。



 私の人生は50歳まででしたが、たくさんの方々に助けられ、支えていただきました。
 ふと、現在の生活の中での自分を考えたとき、100キロ歩行と同じく、たくさんの人達に助けられ支えられていることに気づきました。その事を思うと、その助けや支えに対して、自分は本当に一生懸命やっているのか?何事にも全力で取り組んでいるのか?と考えてしまいます。残念ながら、そうではない事が多々あるような気がします。
 リタイヤした時、まだ歩けたような気がします。本当の意味で自分の限界は見てないと思います。
 この経験をたくさんの人に話してみると、とても面白い結果がありました。それは、「私もやってみたい」という人と、「よくそんなことをやるな」とまったく興味を持たない人に二分されることです。自分は後者のほうが圧倒的に多いのではないかと思っていましたが、意外に「やってみたい」と言う人が多かったことには驚きました。自分が熱く語っていたからなのかなとも思いますが。



 100キロ歩行と人生の大きな違いは、また挑戦できることにあると思います。
 来年は心と体の準備を1年間しっかりと調整し、今回支えていただいた、たくさん方々への恩返しの意味もこめて、必ず完歩します。
 反対に、一度しかない人生を全力で一生懸命に生きたいと思います。また、岡山政経塾でのこの1年間を有意義なものにするために全力で取り組みたいと思います。
 今回の自分の挑戦にご協力いただき、サポートしてくださった多くの方々、一緒に歩いてくれた仲間に、感謝 感謝 感謝
そして、今日の自分を支えてくれたすべての人に感謝