2006年 100km Walk

 
◆横田 俊介(岡山政経塾 5期生)

岡山政経塾100km歩行レポート
「100Km歩行を終えて」

作成日:2006/5/14
実行日時:2006/5/3 10:00 〜 5/4 10:00



 結果的には高島駅地点で撤収となりましたが、多くの気づき、教訓を得ることができた24時間でした。以下、ポイントとそれについての考察という形で今回のレポートとさせていただきます。

@ゴールセッティングのあり方とその到達プロセス
 今回は「24時間」「100KM」という極めて単純な設定でのチャレンジであった分、余計にわかりやすかったですが、その目標の置き方如何でそれぞれの歩き方があったということです。今回は例年になくはやいペースでの展開であったと伺いましたが、当初から5KM/hのペースを設定していた方々も、最終的にゴールされました。私自身は当初おそらく5.5〜6km/hペースであったと思いますが、途中で大幅に落ちました。あくまでもゴールを24時間後、100Kmにおけていたかどうかが分かれ目であったろうと思います。また、仕事の都合上下見などができなかったこともあり、ペース配分などすべての準備を怠っていました。今からすれば自分ひとりでも下見にもいけたはずです。プロセスについていかに具体的に、細かいSTEPでイメージできるかということもポイントです。
 
A限界は「心が折れたとき」「限界と思ったとき」がそれだということ
 65KM時点で、一度リタイアをサポート隊の湊さんに口にしました。そのときに「まだいける」と繰り返し激励いただき、再び歩き始めると、70KMの地点では自分でも「まだいける」と確信しました。結果的には自らリタイアすることなく歩き続けられたのは、自分なりの誇りです。最終1時間は膝から下の感覚が全くなくなりましたが、心は折れていませんでした。結局のところ、自分に引導を渡すかどうか、心が折れるかどうかは本当に自分次第だということ、この経験を1度でもできるかどうかは、人間の成長にとって非常に大きいものではないかと感じます。

B組織・チームで戦うということ、多くの支えに感謝し、それを還元していくということ
 5kmごと、また各所でのサポート隊や幹事の皆様のサポートは、本当に嬉しく、想像していた以上に精神的な支えになりました。多くの仲間のサポートがなければ、決して成し得ないことだと思います。なにか課題があるとき、同じ志を持つ仲間の存在は不可欠なものであると痛感しました。特に65km地点の激励と、東岡山から高島までずっと付き添っていただいた湊さんがいらっしゃらなければ、今回の私の結果はありませんでした。心から感謝を申し上げたいです。私も完歩できたとしたら、その次の挑戦者に対して同じことをしたいという気持ちです。
 
Cひとりではないということ、助けを求めるということ
 途中からひとりでしたが、同じ志で歩き続けている仲間がいると思えるだけで次の一歩が踏み出せるということ、これは何物にも変え難いことでした。また、私はもともと「助けを求める」ということが下手で、なんでも自分の中で解決しようとしがちです。今回もついつい足が痛くても「大丈夫です」などと言っていましたが、後半は湊さんのサポートに甘えさせていただきました。いや甘えとは思わずに、遠慮なく助けを求めたいときは求める、求めていいんだなと。今後の政経塾の活動でも、自分の心の中をどんどん見せていこうと思います。


 以上、「24時間」「100KM」という極めて単純、かつ極めて過酷なチャレンジだからこそ、そこから得たものは深いように思います。来年も挑戦します。本当にありがとうございました。