2007年 100km Walk

 
◆高畠 信一(岡山政経塾 4期生)

岡山政経塾100km歩行レポート
『気づくということ』



 サポート副隊長として臨んだ今年の100km歩行は、またまた私に新たな気付きと学びを与えてくれる貴重な24時間となりました。

1. サポート全体管理の学び

 サポート全体管理は私の予想を遙かに超えた大変さでした。様々な展開からスピードを要求される状況判断、的確な対処、配車と伴歩者配置、予想される状況における先手対応と後半は携帯電話が鳴りやまない状況でした。何とか100kmを歩ききっていただくための気配り、思いを伝える事。無我夢中でサポートを続け、事故の無いことを祈りひたすら車を走らす24時間でありました。
 サポートを続けていると、これはどれをとっても経営者として必要とされる重要な要素なのでは?と気づくのに時間はかかりませんでした。あらゆる場面での状況判断や展開を読んで手を打つ事は、まさに日常生活そのものであり、人生においても同様であることを改めて気づきました。

2. フラッシュバック

 下見会でチャレンジャーにコースの説明と注意点を話しているときから、昨年自分がチャレンジャーとしてどのような思いで歩いていたのかを思い出さずにはいられませんでした。昨年、父の末期癌のお百度参りのつもりで臨み、絶対にリタイヤ出来ない状況に自分を追い込んだ事、伊丹さんとゴールした感動、生前の父が最後に誉めてくれた100km完歩、様々な思いが交錯しておりました。
 お百度参りの甲斐もなく父は他界しましたが、100kmの完歩と共に刻まれた思いは、一生私に大切な思い出を残してくれました。100kmが訪れるたびに思いが蘇ることこそが父の残した気付きなのではないかと思いました。
 

3.気づくということ

   100km歩行を通じて、私たちは何かに気づきます。それは様々な方への感謝であったり、自分への戒めであったり、自信であったり・・・。日常生活においても同様で困難が立ちはだかるときは、必ず何かを気づくチャンスなのであると言うことです。100km歩行にチャレンジすることは必然であり、沢山の気づきは偶然ではないのです。
 

4. 最後に

 100km歩行に携わって3回目。1度目よりも2度目、2度目よりも3度目。沢山の学びと気付きと感動の中で、この事業の奥深さを感じずにはいられませんでした。今年は、沢山のサポーターの方々が積極的にサポートをして下さり、本当に頭の下がる思いでした。例年以上に女性のチャレンジャーが多く、伴歩者が不足する事態となっても、嫌な顔せず歩いてくださった方々、心より感謝しております。また、こちらの意図をご理解いただき積極的にサポートして下さった方々にも心から御礼を申し上げたいと思います。本当にありがとうございました。