2007年 100km Walk
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◆木下 龍太郎(岡山政経塾 5期生)
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岡山政経塾100km歩行レポート
「100キロ歩行レポート」
平成19年5月3日AM10時ついにやってきました。岡山政経塾入塾のきっかけとなり、また自分の人生の中で大きな感動と成長への経験値を戴いた100キロ歩行です。あれから、あっという間に1年が経ちました。今回は、昨年に無事完歩させて頂いた感謝の気持ちを心に抱き、これまで100キロ歩行に携われている全ての皆様に少しでもお返しが出来ればという心構えで参加させていただきました。今回はサポートという役割での初めての参加となりました。
サポート隊として、多くの学びと気づきがありました。その中でも一番印象に残っているのが、「心構え」の部分でした。多くのチャレンジャーの中、私が、最初に伴歩させて頂いたのは、6期の江草さんでした。彼女は和気体育館の手前でリタイヤ寸前でしたがなんとか克服し、体育館までたどり着き、家族が待たれていました。旦那さんからは、彼女の体を心配してもうリタイヤしてもいいよ等の言葉を掛けられていたのですが、逆にその言葉をエネルギーに変えるかのごとく、サポートが必要ないのではというくらいエネルギッシュに歩かれました。70キロ地点のリバーサイドから逆に龍太郎がへばっているとの情報が伝わり、能登さんにバトンタッチしました。江草さんは何時の時点でここに到着していないといけないという自分の現状把握を常に意識されていました。24時間で100キロ歩くという目標が共通認識とされているのですが、それぞれの個人目標があったのだと感じました。中には、記録に挑戦された方や、朝の6時までにはゴールするという想定でそれ以上の結果を出された方や、自分の想定時間を越えてしまったが、自分の精神と肉体の限界を超え、未知の領域に突入し、24時間以内に100キロを達成された方、また、24時間歩き続けたが100キロまでは到達できなかった方や、故障の為、無念にもリタイヤされた方、心の準備が、体の準備、そしてモノの準備へと影響しているのだなと感じました。
さらにもうひとつ、サポートで伴歩する際に、こころのサポートが1番大切なのだと感じました。6期の平田さんに朝方6時頃にサポートについた時には、もうすでに、歩いていたら100キロはまず到達できない状況でした。伴歩してから程なく、私は思いました。彼女は今現時点でどこに目標を置いているのか、何キロ地点まで歩くといった目標なのか、歩けるまで歩くといった目標なのか。実はその時、彼女の目標は24時間歩き続けるといった目標でした。ここで、ひとつ私が反省するべき点は、24時間、朝の10時まで歩き続けることが出来ないかもしれない、途中でストップがかかる可能性があるといった不明確な部分があった状態でサポートしてしまったことでした。9時過ぎになると、彼女の歩行スピードに変化が起きました。いつまで歩いていいのかという不安が、限界を超えていた体を何とか動かしていたこころの部分に大きく影響を及ぼしたのだと思いました。サポートをする際の心構えとして、挑戦者の力を最大限に引き出せる為の、こころのサポートが重要なのだと実感しました。人と人とのつながりはこころとこころのつながりだということを、今後の人生に生かして生きたいと思います。
最後になりましたが、今回とこれまでこれだけ素晴らしい感動を与えて戴きました岡山政経塾100キロ歩行に携われたすべての皆様に感謝をし、これから先も100キロ歩行が続いていくことをお祈り申し上げ、2007年度の100キロ歩行のレポートとさせていただきます。ありがとうございました。
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